長い付き合いは大切に/gr ページ2
「グルは、こういう時どうする？」
「…どういう時だ」
そういえば状況を説明してないな、と思い出す。
「いやぁ女の子5人に告られちゃってさぁ…どーしよっかなぁって」
「…なんだ、付き合いたいのか？」
珈琲を啜った後にグルはそう言い、俺をちらりと見た。
「そーゆー訳じゃないんだけどさぁ…理由つけて断らないとストーカーになるんだよなぁ」
モテる男はツラいね、と苦笑いすれば、目の前の彼はため息を漏らした。
「…お前の様な男を1人知っている」
「え⁉グル友達出来たの⁉小さい頃はあんなに俺の陰に隠れて」
「黙れ…友人くらい出来るぞ阿保」
そっかそっか、あの幼馴染がこんな成長を…
…こんな頭良さ気な物言いもする様になって…小さい頃臆病だった幼馴染と同一人物かと疑いたい。
「はぁ…グルが遠くなるなぁ」
思わずそう零すと、彼は目を見開いて俺を見た。
頭良いのにアホ面しやがって…
「…俺にとってAはたった1人の幼馴染だぞ？」
「…へ？」
今度は俺がアホ面をするハメになってしまった。
「…なんだ、大学離れてから俺からも離れると思ったのに」
「そんな訳ないだろう、勝手に勘違いしないでくれ」
あ、眉をひそめたから、本当に嫌がってるな。
癖は変わってないなぁ。
「ごめんごめん…でも、本当に俺と居ていいの？もっと他に…ほら、知的な事を語れる人達とか…そんな人達と一緒に居た方が有意義なんじゃない？」
そう訊くとグルは、愚問だな、と鼻で笑った。
「確かに有意義ではあるかもしれないが、こうしてAと空いてる時間に適当なカフェで話せる方が、より楽しい」
「…なんか…ありがと」
あはは…と柄にもなく照れ笑いしてしまう。
そんな俺を見てグルは珍しく声をあげて笑った。
「そ、そんなことより！俺の相談に乗ってよ」
少しむくれて言えば、グルはすまんすまんと笑った後、ふむ…と暫く考える素振りをして、口を開いた。
「全員と付き合ったらどうだ？」
「まさかグルからそんな答えが返って来るとは」
「いや、その…さっき言った男がそうしていたからw」
「俺そんなにクズじゃないよ⁉w」
やっぱり幼馴染は大切だよ、と会話しながら微かに思った。
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最初の話で言ってた幼馴染とのことを考えながら書きました。
他の友達に色々訊いたら幼馴染が居ない人も居たので
『幼馴染って大切なんだなぁ』
と思って。
はい。
それを伝える為に。
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トウカ@桃花(プロフ) - アベルさん» コメントありがとうございます。返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。そう思って頂けてとても嬉しく思います。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月29日 0時) (
レス) id: 9f699652ad (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
アベル(プロフ) - すごくロマンチックだなーーーと思います (2018年3月20日 2時) (レス) id: f9439cb74b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トウカ@桃花 | 作成日時：2018年1月23日 2時
