水族館_2 ページ25
your side
クラゲの美しさに癒されて、余韻に浸っていると目に入るもふもふ達。
…もふもふ達？
「ぬいぐるみ！」
着いたのはお土産売り場。
色鮮やかに並べられているのはぬいぐるみだった。
アザラシとかペンギンとかカメとか。
「可愛い〜もふもふじゃん」
「欲しいん？」
……これはあれだ、完全にからかってる口調だ。
だって可愛いし、と彼を見上げると、まあ小さいのくらいなら、と妥協案が出たのでそうすることにした。
「伊沢さん達に何かお土産買って行く？」
「ええんちゃう」
「何がいいかな〜」
「食べてなくなるもん」
「それ正解」
それなりの時間悩んだ結果、お土産はクッキーにした。
まあ喜んでくれるやろ、と拓朗は半ば投げやりである。
…が、さっき選んだぬいぐるみを離さないあたり気に入ったらしい。よかった。
じゃあお会計を、と思うと
「…あ」
と、なにか思いついたような拓朗の声。
どうやら、近々お世話になっている先輩がこちらに遊びに来るらしく、その時に渡す分も買っておこうという算段らしい。
ごめん先に買っといて、と買うものが入ったカゴを渡される。
終わったらそこのベンチで待っとくね、と手を振ってレジに向かった。
ーーー
数分後。
お待たせ、とこちらに来る彼はやっぱり格好いい。本人は否定するけど。
先程のお土産たちを忘れないように持って水族館から出た。
来た時と同じように並んで歩く。
半ば夢見心地な気分で楽しかったねー、綺麗だったねー、と緩すぎる感想を並べると、そうやなー、とわざと口調を真似された。
「それ重いやろ」
「んー、大丈夫」
「こっち持ってや」
「ありがと」
渡されたのは軽めの袋が2つ。
1つは先輩へのそれだろうなあと想像がつくが、もう1つは全く検討がつかない。
「たくろ、こっち何？」
「開けてみ」
「え、でも先輩に」
「ええから」
言われた通り開けてみると、
「きれい…」
「……さっき、好きそうやったから」
出てきたのはクラゲのブックマーカー。
ステンドグラス風になっていて、 日光に照らされたところが繊細な煌めきを放っている。
「ありがと、嬉しい…ありがとう〜…」
「お気に召したんやったら良かった。笑」
そう言ってふわりと笑う拓朗。
ああもう、こんなに素敵な休日があっていいんだろうか。
幸せな気持ちのまま帰路についた。
リクエスト▷ゆいゆいさん
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透果(プロフ) - 蒼崎雷ーあいーさん» ありがとうございます！長い間お待たせしてしまい、大変申し訳ございませんでした。そのように褒めていただけて嬉しいです。これからも頑張ります、宜しければまたリクエスト頂けると幸いです。 (2019年6月28日 17時) (
レス) id: 7b9265e1ee (このIDを非表示/違反報告)
蒼崎雷ーあいー(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます…(尊死) ドSと甘えたがいい感じに混ざっていてとても素晴らしく、好きです…(語彙力) これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2019年6月28日 1時) (レス) id: d07a67f493 (このIDを非表示/違反報告)
透果(プロフ) - とりももさん» とりももさん、ありがとうございます。そうです、照れてます。笑 これからも楽しんでいただけるよう頑張ります、よろしくお願い致します。 (2019年6月6日 7時) (レス) id: 7b9265e1ee (このIDを非表示/違反報告)
透果(プロフ) - 蒼咲雷ーあいーさん» 蒼咲雷さん、嬉しいお言葉とリクエストありがとうございます。書かせていただきます。 (2019年6月6日 7時) (レス) id: 7b9265e1ee (このIDを非表示/違反報告)
とりもも(プロフ) - 透果さん» おお…いつもながら素敵な作品ありがとうございます…！可愛い…絶対川上さん最後照れとるやん。更新頑張ってください…応援してます！ (2019年6月5日 21時) (レス) id: 73693d041f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透果 | 作成日時：2019年4月1日 7時
