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ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り終わると、彼は私のクラスに入ってくる。
もうブレザーが必須になるぐらい、寒さを感じる季節。
「A、今日も気をつけて帰ってね。」
「もう、毎日言いに来なくてもいいのに」
「心配なの、いっつも言ってるじゃん、わかんない…？」
そう、こうやって毎日教室に駆け込んではこの言葉だけを言うだけで部活に行く。あまり遅れると主将の北さん？に怒られるから、急いでるらしい。
「分かるけど、毎日言われてたら飽きちゃうかな」
そんなことを言いつつも毎日ちゃんと心配してくれてるんだなってわかって、本当は嬉しいんだ。
本音をちゃんと言うのは苦手だけど、すぐに顔に出るらしい。
「じゃあ、毎日Aがだいすきだから、って言えばいい？」
「そういうことじゃない！」
顔を赤くしながら答えるも彼には効果が無いようで。
お互い大声を出すタイプでは無いためこの会話が聞こえていることは無いだろうが、恥ずかしいものは恥ずかしい。
「あーもう、もう侑たち呼んでるから俺行くよ」
「う、今日も部活、頑張ってね…」
そう呟くように言い、席を立ち上がる。あぁ、今日もちょっとだけだけど、幸せだったなと噛み締めながら帰路に着く。
こんな少ししかない倫太郎くんとの毎日の放課後が、ちょっとだけ楽しみなんて、言える日が来たらいいのに。
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とうか(プロフ) - kamui926さん» 初めまして。感想ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2021年1月3日 13時) (
レス) id: 4aaa9044f9 (このIDを非表示/違反報告)
kamui926(プロフ) - ハイキューとKinKi Kidsが大好きなので嬉しかったです。 (2020年12月31日 16時) (レス) id: 1fab38a7fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうか | 作成日時：2020年11月11日 7時
