【文スト】組合やめて探偵社員になりました！

＊人生万事塞翁が虎４ ページ5

よっぽどお腹が減っていたのか、本当に３０杯くらい茶漬けを食べる敦くん。

『理想』と書かれた手帳を見ながらテーブルを指でトントンと叩いている国木田さんは、相当イラついているのだろう。

「あの…、国木田さん。私も半分くらいお金出しますよ？」

「いや、お前に払わせるわけにはいかん。大丈夫だ。
　…というか、全てはお前の所為だぞ！この迷惑噴霧器！」

「まぁまぁ、優しい男はモテるよ〜国木田くん。良かったじゃないか」

「太宰さんうるさいです。」

「Aひd「黙れ。早く仕事に戻るぞ。仕事中に川に飛び込む奴がいるか。おかげで見ろ。予定が大幅に遅れてしまった。」

キッと睨みながら国木田さんが説教をしているのに、太宰さんは国木田という火に油を注いでいく。

「国木田くんは予定表が好きだねぇ」

それを聞いた瞬間、国木田怒りメーターがMAXになった。

「これは予定表ではない！理想だ！我が人生の道しるべだ！そしてこれには、『仕事の相方が自◯マニア』とは書かれていない！」

そろそろ人の視線がヤバい。

「国木田さん。周りの人がこっち見てます！声のボリューム下げてから太宰さんを叱ってください！」

「あぁ、すまん」

すると、茶漬けに夢中になっていた敦くんが口を開いた。

「ぬんむいえおむんぐむぐ？」

「「(敦くんは何を言ってるんだろう)」」

「五月蝿い。出費計画の頁にも『俺の金で小僧が茶漬けをしこたま食う』とは書かれていない」

「「(国木田さん/君が普通に会話してる？)」」

「んぐむぬ？」

「だから仕事だ！俺と太宰とAは軍警察の依頼で猛獣退治を＿＿＿」

「お二人とも、何で会話できてるんですか…」

「Aの意見に激しく同意」

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