【文スト】組合やめて探偵社員になりました！

＊人生万事塞翁が虎２ ページ3

「…敦くん、お腹減ったの？」

「あ、えっと、しばらく何も食べていないので餓死するかと…」

「敦くん、それはダメだよ！何かおごってあげるからしっかり食べ「grrrrrrr」」

私は太宰さんを鋭く睨んだ。

「い、いや、これはだね。あー、うん。その…。財布と心中したら財布だけ先に逝ったみたいで…。」

「貴方には奢りません。」

「え、えぇ〜。頼むよA。お願いだから〜」

はぁ…。この人といると疲れる。早く国木田さん来ないかなぁ。…ん？あそこにいるのは国木田さんじゃ？

「ここにおったか‼この唐変木！」

「げっ。国木田くんじゃぁないか。来るのが早いねぇ。」

「苦労は全てお前の所為だ、この○殺マニア！
　お前はどれだけ俺の計画を乱せば…」

国木田さん、多分太宰さん人の話聞いてないです…。

「そうだ、いいことを思いついた。彼は私の同僚なのだ。彼のお金でお礼としてこの少年に何か奢ってあげよう！」

やっぱり聞いてない…。

「へ？」

「国木田さん可哀想に」

向こう岸から聞けよ！という国木田さんの怒鳴り声が聞こえてくる。

「少年。名前は？」

「中島…敦ですけど。」

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