*人生万事塞翁が虎8 ページ14
「い、いい嫌ですよ!それってつまり『餌』じゃないですか!誰がそんな…」
まぁ、普通にいいですなんて云う奴はいないよなぁ。あ、いいこと考えた。
「敦君、今手伝ってくれたら報酬出るんだけどね。」
報酬、と云う言葉に敦君は明らかに反応した。まぁ、報酬の金なんか太宰さんに出させればいいや←
冬花、お金はどうする気だいなんて言葉はきっと空耳。私は聞いてない聞いてない。
「はぁ、しょうがないねぇ。国木田君は社に戻ってこの紙を社長に。」
「おい、3人で捕まえる気か?まずは情報の裏を取って__」
「いいから。」
すると、やはり報酬が気になるのか、敦君が聞いてきた。
「ち、ちなみに報酬はいかほど…。」
私は持っていたメモ帳にボールペンでサラサラと金額を書いていく。
「まぁ、大体でいうと…こんくらいかな。」
敦君の手伝いが決定した瞬間だった。
外が真っ暗になってきた頃、私と太宰さんと敦君はとある倉庫にいた。明かりも何もないというのに、太宰さんは完全自○と書かれた本を読んでいる。
…目悪くなるぞ
「本当にここに現れるんですか?」
「本当だよ。」
敦君は不安そうだ。しかし太宰さんは自信満々にいう。
「心配いらない。虎が現れても私の敵じゃないよ。こう見えても『武装探偵社』の一隅だ。」
「おい。社の一員という自覚があるならもっと行動を改めて欲しいんですが?」
「はは、凄いですね。自信のある人は。僕なんか孤児院でもずっと『駄目な奴』って言われてて___。
そのうえ今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で。こんな奴が何処でのたれ死んだって、いや、いっそ虎に喰われて死んだ方が…。」
死んでいい人間なんていない。私は俯く敦くんにそう声をかけようとした。
____ねぇ、貴方にそういう事言える資格ある?
____貴方がどれだけ罪を犯したのか、もう忘れてしまったの?
声が聞こえる。これは、私自身の声だ。
____貴方は何人殺したの?
あぁ、私は何人殺したんだっけ。
「冬花。ぼけっとしてると黄泉の国だよ。」
太宰さんの声が聞こえて我に返った。敦くんの体が虎になっていく。
「…ぼけっとなんて、してませんよ。じゃあ、私は虎に喰われたくないんで、姿消して休んでますね。」
そう言って壁際に移動する。
「異能力『マスカレード・ナイト』」
「えぇ⁈少しは手伝いを…って、もう休んでるし。」
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オレンジキャンディー(プロフ) - メロンキャンディーさん» 姉さんやめてくんない?まぁいいけど…ε-(‐ω‐;)ハァ… (2017年8月8日 1時) (レス) id: 5033a6ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
メロンキャンディー - 文章の書き方上手ですね!更新頑張って下さい(^ω^) (2017年8月8日 1時) (レス) id: 0cf865dc06 (このIDを非表示/違反報告)
コパ - 更新がんばれー オレンジさん (2017年6月23日 0時) (レス) id: 050d32530f (このIDを非表示/違反報告)
オレンジキャンディー(プロフ) - マイフェアレディさん» コメントありがとうございます! (2017年6月21日 19時) (レス) id: b920978ca0 (このIDを非表示/違反報告)
マイフェアレディ - 初コメget!何でおまえの作った作品が分かったかは自分で考えてみるといいよ。まぁ頑張れ!できる範囲で応援してるよ〜 (2017年6月21日 18時) (レス) id: 7b386263eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オレンジキャンディー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/065ea8af153/
作成日時:2017年6月20日 19時