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は?
歌「…Aの血を吸えって?」
白「そうだ。お前はどちらを選ぶ?」
俺は絶対に血を吸わないと決めていた
あの日、あの人に出会った時、そう誓った
悪魔の肉体から"直接"吸うことは絶対しないと
あの日から、一度も血を吸ったことはなかった
...
まずは、Aの意見だな
歌「Aはどうしたい?血を俺に吸われるのは大丈夫?」
『歌詞さんならいいけど』
歌「あ、いいんだ」
じゃあ
歌「じゃあ、手出して」
そう言いながら机の上にあったティーカップと、ネックレスに付いているナイフを手に持った
歌「俺は、直接血を飲むことはしない
だから、ナイフで手を切るけどそれでもいい?」
『だからいいってば。馬鹿なの?』
歌「何で!?」
ーーーーーーーーーーー
俺は無言でAの手にナイフを当て、スッと横に引く。
Aは痛そうな顔は全くせず、真顔だった
腕には切り傷ができ、そこから深紅の血が流れ出した
鮮血が手を伝い、ティーカップに落ちる
鮮血が伝うその光景は、とても美しく見えた
そして妙にAが儚く見えた
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作者名:灯火 | 作成日時:2017年5月5日 17時