そんなこと言われても【桐生戦兎／ビルド】 ページ3
私の彼氏の桐生戦兎は非常に頭がいい。天才というのは事実だし、何なら人知れず世界を守るヒーロー、仮面ライダーだ。ヒーローをしているぐらいなので当然人助けは息をするようにする。まぁつまり、非ッ常に女の子に好かれやすいのだ。優しくて顔はイケメン、その上頭も良くて運動神経もいい。惚れないわけが無い。そして私の彼氏が女の子を助ける度に『こんなのと付き合ってるの？』と言う女の子からの見下した目線が突き刺さるのだ。ちなみに私は平凡な方どころか普通の人だ。勉強も平均ぐらい、容姿もどこにでもいる感じ。馴れ初めも運命的なのではなく合コンだ、何なら私は最初とてもやる気がなかった。ぶっちゃけ戦兎の化学の話をひたすら聞いたのは面倒な酔っ払いの相手をしなくていいのと面白かったからだ。私の化学の成績は授業態度込で真ん中のC、よく理解はできていない。まぁ、私と戦兎のカップルは私が釣り合わない方面でよく睨まれるのだ。その度に戦兎は丁寧に丁寧に好きだと伝えてくれるので今の所殴られそうで怖いなー以外の感想はない。戦兎が好きなのは私だからいいやって思える。
｢あんた釣り合ってないんじゃない？｣
｢まぁ、そうですね｣
｢じゃあ別れなさいよ｣
つい先日戦兎が助けたちょっとゴージャスな美人さんが不機嫌全開で私の前にいる。彼女も戦兎に惚れたらしく、どうしても別れて欲しいらしい。
｢じゃあ戦兎にそう言ってくださいよ｣
この人は絶対知らない、戦兎は別れるとなったら泣き喚いて暴れるし何なら変身してくるかもしれない。それぐらい執着してくるタイプだって事を。
｢自信でもあるの？そんな見た目で｣
この人は本当に知らないんだろう、戦兎は見た目よりも自分の話を聞いてくれたりそばに居てくれたりとかの方がときめくってことを。
そして、こういうタイミングでしれっと出てくる男ってことも。
｢天ッ才でイケメンの俺を好きになるのは分かるけど｣
しれっと出てきた戦兎は私の手を見せ付けるように握ってにっこりと外行きの笑顔を浮かべて美人さんを見つめる。ほぼ睨んでるよね、これ。
｢俺がこの子以外を好きになることは無いよ。運命ってやつだし？｣
美人さんは顔を真っ赤にして私を睨む。睨まれても困る、私もちょっと好かれすぎていると思っているし。
｢なんでこんな子がいいのよ！！｣
耐えきれなかったのか叫び始める美人さん、このタイプの相手は久しぶりすぎるのでとりあえず私の意見を述べておく。
｢そんなことを言われても困るよ｣
※ぬいぬいといっしょ！【常磐ソウゴ／ジオウ】→←蜂蜜よりも甘い【常磐ソウゴ／ジオウ】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬華(プロフ) - るしゐさん» コメントありがとうございます。桐生戦兎大好きなのでぜひ書かせてください！ (2月3日 12時) (
レス) id: d4382b97fd (このIDを非表示/違反報告)
るしゐ - こんにちは！コメント失礼します🙇♀️桐生戦兎をリクエストさせてください。学校で疲れた夢主を励ます戦兎が見たいです…！これでも元気にならない！？みたいな戦兎が見たいです！お時間ありましたら宜しくお願いします🙇♀️ (2月3日 10時) (レス) id: 3376040ee3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬華 | 作成日時：2023年10月30日 20時
