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「Aさん、Σオービスの必殺ファンクションを確実に当てるためにキラードロイドの動きを一瞬でも止められますか?」
「分かった、やってみる」

さっきの様子からすると、剥き出しになっているコードにダメージを与えればいけそうだ。沈黙させるまではいかなくとも、動きを鈍らせるか僅かに止めるくらいは出来るかもしれない。
ランスで普通に攻撃するだけでは、恐らく威力不足のはずだ。キラードロイドの足元に向けて、通常以上の攻撃をしなければならない。
今のスザクΣなら、それが出来る。フェニックスモードだけではない、新しい力はまだある。
まずは一旦キラードロイドの注意をスザクΣに向けるため、足元でちょこまかと動き回ってやる。キラードロイドはそれに上手くかかり、足や尾、銃でスザクΣを狙ってくる。それを利用し、Σオービスが攻撃を当てやすい場所へと誘導する。時折速度を上げ、不意打ちをしてくるがギリギリのところで受け流す。

そして、キラードロイドが完全にΣオービスに背を向ける位置に来た。
「今だ、必殺ファンクション!」
『イモータルフレイム』。スザクΣとなったことにより新たにコアメモリに生まれた必殺ファンクション。槍を地面に突き刺し、相手の足元から炎の柱を発生させる。これだけだとフレイムレイドと似ている。しかし勿論それだけでは終わらない。発生した火柱は、フレイムレイドよりも遙かに巨大なもの。それに加え、周囲にも火柱が大量に発生する。その火柱たちはスザクΣの指示により、一斉にキラードロイドへと炎を降り注がせる。

火柱が消えて見えて来たのは、各部位から煙を上げるキラードロイド。足元のコードからは火花が散っている。成功だ。
「ヒロ、行け!」
「はい! 必殺ファンクション!」
次はΣオービスの番。Σツインブラスターというミネルバが変形して出来た銃口からエネルギーが噴出する。そのエネルギーは固まり、巨大な刃となった。そしてΣオービスが大きく踏み込み、キラードロイドを斬り裂く。
これが「Σドライブソード」だ。
キラードロイドは大爆発を起こし、木っ端微塵に吹き飛んでしまった。なんたるパワーか。
キラードロイドの消滅と共に、俺たちを取り囲んでいた壁も消えていく。

Σオービス、スーパーLBXの名に相応しい性能をもった機体だ。これなら、きっとディテクターの野望も潰せる。

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設定タグ:ダンボール戦機W , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:とうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toukahttp/  
作成日時:2018年5月5日 16時

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