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スザクΣが朱色の光に包まれる。フェニックスモード、発動完了。
キラードロイドの足元へと一気に近づき、ランスでダメージを与える。キラードロイドはスザクΣを踏みつぶそうと大暴れするが、今のスザクΣには一切無効だ。近距離からの攻撃は全て無効化される。今警戒するのは、銃撃と羽の斬り裂きだけだ。それ以外は尾をぶつけられようが、突き飛ばされようが機体そのものにダメージは全くいかない。その上それは跳ね返り衝撃波としてキラードロイドを襲う。
せめて足だけでも。足の動きだけでも鈍くさせる。片っ端から色々なところを攻撃するが、どこも固い。このままではペルセウスと同じで、先に特殊モードが切れてしまう。
ふと、カメラアイから送られてきた映像の端に何かが見えた。少し戻って確認すると、踵の少し上の部分に剥き出しになったケーブルがある。もしかして、とケーブルをランスで切断する。
キラードロイドが悲鳴のような咆哮を上げた。踵のケーブルから火花が上がっている。もしや、ビンゴ? そう思った直後に余計に大きく暴れたキラードロイドの足で吹っ飛ばされる。背中に冷や汗が走るが、幸い特殊モードは切れていない。機体に損傷はない、助かった。

「Aさん! 僕たちも出来ました!」
「何これすっごい! ミネルバたちが合体した!」
「これが、スーパーLBX……」
通常のLBXの倍はありそうなサイズのLBXがいた。三機が混ざり合った姿だ。
「スーパーLBX、『Σオービス』。三人で協力して操作を行う。バンは機体制御、ヒロは攻撃、ランは防御だ」
「了解!」
新たに現れたΣオービスという存在がキラードロイドに認識される。すぐに倒そうと銃撃を向けてくる。その弾を一つ残らず、ミネルバが変形した武器から放たれた弾丸で叩き落としていく。武闘家として攻撃を得意とするランだからこそ可能な防御、ということか。
銃撃は叩き落されると知ったキラードロイドが今度は回転し物凄い勢いで突っ込んでくる。しかしΣオービスは大きく跳躍し、不安定さを見せずに空中で姿勢を保つ。三人の中で最も経験が豊富なバンが制御することで、あの巨体のバランスを保っていられるのだ。
そのまま空中から放たれたΣオービスの銃撃はキラードロイドへとヒットした。威力も申し分なく、あのキラードロイドの装甲にダメージが通っている。反射神経に優れたヒロがいかなる状況からでも攻撃を放つ。
一連の流れは見事に三人の得意が合わさった動きだ。

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設定タグ:ダンボール戦機W , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:とうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toukahttp/  
作成日時:2018年5月5日 16時

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