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数時間の飛行の後、数日ぶりにNICSに。
カイオス長官からは大統領の暗殺阻止成功への労いの言葉を頂いた。クラウディア大統領も感謝の言葉をNICSにくれていたそうだ。
今はディテクター絡みの事件も起こっていないため緊急性のあるものはない。しかし現在会議の準備を行っている。ディテクターのこれまでの動きの確認と、これからのことについて話すらしい。準備が整い次第招集をかける為、それまでは自由時間となる。

自由時間と言ってもみんなLBXプレイヤーだ。結局はいつも通りメンテナンスとなる。
アルテミス後ということもあり、どの機体も想像以上に傷だらけだ。特に俺以外のみんなはあの激しいEブロックの予選決勝をしたのだから、当然である。
「来年もまたアルテミスに出て、今度こそ優勝したいです。バンさんは来年も出るんですか?」
「うーん、今はまだ分からないな。でも出られたらいいな、ってくらい」
「二人とも何言ってんの! 来年はぜーったいあたしが優勝してみせるんだから! その為にもパワーアップしてしないとね」
「パワーアップって、どんな方法ですか?」
「それは、えっと……」
「考えてないんですね」
ヒロ、バン、ランの会話を聞きながら手を動かす。

ランが言ったパワーアップという言葉が引っかかった。俺たちのLBXは父さんのハンドメイドで一般のLBXとは違う。となると、以前バンの機体であったアキレスやオーディーンに似た機能があってもおかしくはない。
具体的にはVモード、エクストリームモードだ。バンのエルシオンは勿論、ペルセウス、ミネルバ、そしてスザク。そのような特殊モードがあっても良さそうだが。しかし今までのバトルでHPが少なくなってもそのようなモードはなく、CCMにも該当する項目は見当たらなかった。
生憎俺は父さんやLBX製造のエンジニアほど機体に詳しくはない。現状では俺たちのLBXに特殊モードがあるかないかの判断も出来やしない。後に判明すれば万々歳だ。

一通りメンテナンスを終えたスザクを手に取り全体を見る。ダメージは修復しておいたし、バトルの準備は万全だ。
(それと、早くスザク「β」から完全な形になりたいよな)


バンのCCMに着信が入る。拓也さんからだ。会議の準備が出来たため、全員至急会議室へ来るようにとのことだ。皆道具を片付け足早に会議室へと向かう。
俺も彼らの一番後ろにつき、ついていく。

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設定タグ:ダンボール戦機W , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:とうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toukahttp/  
作成日時:2018年5月5日 16時

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