【ダン戦W】黒い世界の濁り 03 (ページ1)

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今回は後方支援を主に行うため、ウェポンはスナイパーライフルもしっかり持ってきた。仙道にもライフルのことは伝えているので、タイミングを見計らっての銃撃だ。

相手はそれぞれ一対一の状況を作り出したいらしく、飛び出さなかったスザクにムシャを向けてきた。それでは少し困るな。
まずは槍で応戦する。相手の攻撃を盾と槍で防ぎつつ、一旦ムシャと距離を取る方法を考える。流石にリーグのトッププレイヤー相手では通常の攻撃で突き飛ばすのは難しい。すぐに防御姿勢を取られ、衝撃を小さくされてしまう。それなら必殺ファンクションだ。
発動させたのはクリムゾンスラッシュ。しかしそのまま槍を横に振れば、前方で戦っているナイトメアにも当たってしまう。だから下から上に槍を振り上げ、波を縦に発生させる。
大きくムシャが後退している隙に、距離を取り身を隠す。実況は逃亡か！？などと言っているが勿論そんな訳ではない。

ここからはスナイパーライフルの出番だ。狙撃者が身を隠すのは基本だろう。スザクを見失ったムシャは作戦を変え、アヌビスと共にナイトメアへと攻撃を始めた。仙道の実力なら相手二機を倒すことは時間がかかるかもしれない、でもすぐに倒されることもまずない。
すぐに相手の背後を取れる位置を取り照準を合わせる。ムシャの背後に一撃、一瞬動きが止まった隙を狙い今度は足に一撃。すぐに移動だ。
スザクが狙撃したと気づき、スザクを探し始める。でも飛んできた方角から探しても、その位置にもうスザクはいない。
困惑する背中に別の場所から再び銃撃。Cゲージも充分溜まったし、一気に決めるとしよう。
「仙道、伝えた通りに頼む」
「言われなくても分かってるさ」

相手二機に当たるように、必殺ファンクション「サンダーバースト」を発動させライフルを振る。ムシャにはクリーンヒットしそのままブレイクオーバーに追い込んだが、アヌビスはぎりぎりのタイミングで跳躍しこれを回避する。それは予想の範囲内だ。
サンダーバーストの発動元からスザクの位置を漸く見つけたようだが、生憎アヌビスとは戦えない。
「お前の相手はこっちだ！」
アヌビスより遥か高くにいるナイトメアがナイトメアズソウルを構える。指示するようにサイスを振るとアヌビスの足元から竜巻が巻き起こる。
仙道のテクニックで気づかれないようにデスサイズハリケーンを仕込んでおいてもらったのだ。