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常人ではまず避けられぬ攻撃。それにも関わらず、アキレス・ディードはジ・エンプレスの攻撃を最小限の動きで躱す。そのまま動きの反動を使い、蹴りでジ・エンプレスを壁際まで吹き飛ばした。
しかしそれで諦める程柔ではないのだ。
もう一度一斉攻撃を行おうと同時に、三方向からアキレス・ディードへ走る。防がれたとしても、三つの力で捩じ伏せることだって可能だ。
アキレス・ディードは動かず此方の動きを観察している。受け止めるつもりだろうが、それでいい。
−−なんてな。
「ヒロ、引け!」
ヒロに指示を出すと共に、俺もジ・エンプレスを下げさせる。三機同時とでも思ったか。
「必殺ファンクション!」
オーディーンがグングニルを発動。予想外の動きをし、数瞬アキレス・ディードの行動を止まらせる。その数瞬さえあればバンにとっては充分だ。
炎の槍が迷うことなくアキレス・ディードへ向かい、衝突と共に大爆発を生む。
ブレイクオーバーと行かずとも、大ダメージは必至。動きは鈍るはずだ。
粉塵が収まり、見えてきたアキレス・ディード。それは盾を掲げ、傷一つなく堂々と立つ姿。
グングニルが効かない。
その事実だけで、今度は俺たちが行動を止める番だった。つまり、相手にとっては絶好のチャンス。
『アタックファンクション、ブラックストーム』
アキレス・ディードから発された音声で我に帰るが、しかし距離的に二人を助けるのは難しい。
どうにでもなれ!と近くにいたペルセウスを突き飛ばし、アキレス・ディードから無理矢理引き離す。
次にオーディーン、と思ったが時既に遅し。ブラックストームは名の通り黒い嵐を広げオーディーンを飲み込む。その嵐は思ったよりも展開範囲が広く、ジ・エンプレスにまで迫るほどだ。
逃げる為に操作するが、ぎりぎりのところで巻き込まれてしまい左足部分が宙を舞った。また暴風により本体も空高く打ち上げられ、受け身も取れずに地に叩きつけられる。
嵐はジオラマに収まりきらず、その風は俺たちの方まで届く。磁気嵐とも形容出来るそれは、ジオラマ内に三機のLBXを留めさせアキレス・ディードだけを外へと逃した。
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とうか(プロフ) - 夕闇 優也 2号←さん» 前作から読んでいただいてありがとうございます! 色々と嬉しいお言葉だらけで…照れると同時に感謝の限りです。更新ペースかなり遅いですが、止まらせるつもりはないのでゆっくりとお付き合いいただければ幸いです。これからも頑張ります。 (2017年10月24日 18時) (レス) id: 03c1e10267 (このIDを非表示/違反報告)
夕闇 優也 2号←(プロフ) - だ、だ、ダン戦に面白そうなのがある!!と思って前作から読ませていただきました!書き方が俺好みですっごい好きです!これからもお体に気をつけて更新頑張ってください!応援しています!! (2017年10月21日 17時) (レス) id: 9969ace900 (このIDを非表示/違反報告)
綾結 - とうかさん» わざわざレスありがとうございます!読み続けますよ!頑張って下さい!応援してます(・ω・´) (2017年6月30日 20時) (レス) id: 4391c1eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
とうか(プロフ) - 綾結さん» コメント、そして前作からの閲覧本当にありがとうございます!嬉しいお言葉を頂けて舞い上がりそうです。現在更新が不安定ですが、必ず続けて完結を目指しますのでゆっくり読んでいただければ幸いです。 (2017年6月29日 14時) (レス) id: 03c1e10267 (このIDを非表示/違反報告)
綾結 - 初コメ失礼します!前作から見させていただいていますが、やっぱり面白いですね!更新頑張ってください!! (2017年6月25日 15時) (レス) id: 4391c1eeb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とうか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toukahttp/
作成日時:2017年4月23日 20時