ノリで審神者になってみたんですが想定外なんですがあの (ページ46)

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大将… ページ46

薬研side

今回の主は本ｯ当に面白い主だ。
わざとだとは思う。だが、そのわざとを自然と見せてしまう大将は凄いと思う。

きっと…ここからは希望論だ。
俺達の為にやっているんだと思う。いや、思いたい。

俺達は愛されてこなかった。愛されたかった。
でもそれが普通だと思ってた俺っちも居た。自分の中に。
今の大将は俺達を愛してくれている。
加州の旦那に抱き着いて「愛してるよおおおおお！」なんて叫んでるのはこの2日間で何回も見たし聞いた。

前の主は俺達に触れようともしなかった。
抱きつくなんてしようともしなかった。
否、したく無かったんだろう。ただの物なんかと。

だからかはわからない。
大将とはずっと居たわけでもないのに心を開いてしまっている。

…なぜだろうか…
それに心を開いているのは俺っちだけじゃない。
粟田口の兄弟は勿論、その他の刀剣男士達も
大将の事を警戒していない。

薬研「…なんでだろうなぁ…」

A「お？薬研、どうした？」

薬研「なんでもねぇよ。なあ大将？」

A「なんだいなんだい？」

薬研「今日の演練の誉は俺だ。だから大将。」

薬研「褒めてくれよ。」

大将はふんわりと笑って無言で
だけど優しく俺の頭を撫でた