思い出の始まり「狂った」 ページ21
誰も近寄らない場所にカッターを持った人が一人。それを見ている人が一人。
おかしな状況。
「貴方、――に似ている。その仲間を強く思う心。その表情。でも、私はやらなきゃ！貴方を、あんたを、アンタを、アハハハハ！！さ、あ見せ、て、みせて、ミセテ、ミセて頂戴！！最、高のウラギリトイウナノゲキヲ！！」
喜梨ちゃんは可笑しく笑いながら手に持っているカッターを自分の腕に切り付けた。
大丈夫、大丈夫、皆なら信じてくれる。
「コレデアナタモオワリ！！イクワヨ！！キャアーーーーーーーー！！！」
皆！お願い信じて！！
慌ただしい音とともにやって来た人たちは皆口を開けこの状況に驚いていた。
私はただこの状況の説明をしなければ。
「これは喜梨ちゃんが自分で腕を切り――」
「お願い信じて！！結花ちゃんが私に『転校生の癖に調子乗るな！！』っていって腕を切りつけてきたの！！」
喜梨ちゃんが私に言葉をかぶせて来て私がやったことにした。
私は違うと言おうと思ったが怖くて口が動かず反論できなかった。
「ねえ！！ひどい、酷すぎるよ！！ホントに最低！！
結花 っち！！！！」
え、陽菜乃ちゃん？うそ、でしょ！！
ねえ、皆もその陽菜乃ちゃんに賛成するの？
私たちの友情はそんなに薄く儚かったの？
ああ、皆が私に悪口という名の針が飛んでくる。
皆にとって私はそんな人だったんだね。
喜梨ちゃんは私の方を見て薄ら笑みを浮かべた。
「ッ！！」
「結花ちゃん ――――」
私は気が付けばこのE組、いや、この校舎から飛び出していた。
坂を下るとある小さな声が聞こえた。
「ねえ！！待って！結花 ！！！」
「カ、エデ？何でついて来ているの？」
カエデも喜梨ちゃんの言うことを信じるんだね。
私の親友も。私の味方なんて一人もいないのかな。
「結花！！本当はやってなんかいないんでしょ！！私は結花を信じるから！！だから、だから真実を話して……」
パタ……
カエデが倒れた……？
え、カエデ、カエデが？
「と、とにかく私の家にでも連れて行かないと」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
「暗殺教室」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
東方神!!! - この小説とっても面白いです!!更新頑張ってください!!応援しています!!!続き待っています! (2017年4月8日 22時) (
レス) id: 0c81ccfa1c (このIDを非表示/違反報告)
桃色レイカン - レイサク梓さん» ありがとうございます！こんな作品を楽しみにしていただいてとっても嬉しいです！！頑張って続きを書き続けていきます！ (2017年4月6日 9時) (レス) id: d7220f2102 (このIDを非表示/違反報告)
レイサク梓(プロフ) - 毎回更新すっごく楽しみなんですよ！続き待ってますね！ (2017年4月5日 19時) (レス) id: d366f4b931 (このIDを非表示/違反報告)
桃色レイカン - シホ−てるてるさん» ありがとうございます！面白いて言ってもらえてとても嬉しいです！たくさん更新進めていきますので応援お願いします！ (2017年4月3日 22時) (レス) id: d7220f2102 (このIDを非表示/違反報告)
シホ−てるてる - よく東方と暗殺のコラボはありますが、これもとても面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年4月3日 14時) (レス) id: 5bc1cdf49d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃色レイカン | 作成日時：2017年3月9日 18時
