第八話 過去 ページ9
真波「それって…どこなの？」
宮原「……。サイクリングよ」
真波「えっ…？サイクリング？なんで？」
宮原「前に読んでいた本に自転車だったら負担がないって書いてあったから…それにあんた外に出たいって言ってたでしょ？」
真波「でも母さん許してくれくれるかな…外に出るの……」
宮原「…無理にとは言わないわ…」
真波「いいんちょう…それっていつなの?」
宮原「山岳が外に出られるその日のつもりだけど」
真波「……わかった。俺行くよ外に…」
宮原「えっ？…う…うん」
真波「……今から」
宮原「………は？何言ってんの？冗談はやめてよ…」
真波「俺本気だよ…！」
宮原「…！(山岳が本気で言っている時の顔だ)」
真波「俺…委員長と走りたいもん…」
宮原「…今すぐはさすがにだめよ…もう少しまとう？」
真波「……………」
宮原「まだ山岳のお母さんは許してくれないと思う…それに山岳の体がもし持たなかったら…」
真波「…分かった。いいんちょうが言うなら…でもいつかは走ろう!」
宮原「うん！約束ね…」
真波「みたいなことになったんだ〜」
A「…グスッ」
真波「…！？ちょっA!?」
A「真波君といいんちょうの間にそんなことがあったなんて…もう…」
真波「そんな感動する？」
A「めっちゃ感動するよ!!」
真波「そ…そう？」
A「うん！ねぇ…それってまだ続きある?」
真波「あるよ〜 確か…」
いいんちょうと約束してから約三か月…
プルルルルルル…
宮原「はい。宮原です。」
真波の母「あ…いいんちょうちゃんかな？」
宮原「!!山岳のお母さんですか!?」
真波の母「いつも山岳がお世話になっちゃってるみたいで…」
宮原「と…とんでもありません！」
真波の母「実はね、さっき山岳がいきなりいいんちょうちゃんとサイクリング行くって言いだしてね…」
宮原「あっ…山岳はもう体は大丈夫なんですか？」
真波の母「それがびっくりしたことにすごく元気になっててご飯もよく食べてるし…いままでの山岳とは思えない位に…」
宮原「そうなんですかっ！？」
真波の母「えぇ…これはきっといいんちょうちゃんのおかげだわ…」
宮原「そ…そんなことはっ！」
真波の母「ほんとうにいいんちょうちゃんには感謝してるわありがとうねずっと山岳の事心配をしてくれて」
宮原「いいえ…山岳は一番大事な友達なので！」
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作者名：ミクリスタル | 作成日時：2015年4月7日 14時
