【弱虫ペダル】美形とヲタクの恋愛事情 (ページ13)

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第十二話　涙の訳… ページ13

A「あっ…！東堂さんっ！…」

東堂「ホントにどうしたんだ!?俺悪いことしたのか?」

A「いえ…東堂さんは悪くありません…！」

東堂「じゃ…どうして泣いているんだ？」

A「そ…それは…」

東堂「……」

A「そんなの東堂さんが告白されててショックのあまり泣いたなんて…(いえない…)

東堂「えっ……？」

A「……え？」

東堂「今、Aちゃん…」

A(うそ…私、思った事言っちゃった…しかも目の前に本人がいるのに…！)

「いや違います！これはその…」

東堂「ホントにそうなのか？」

A「…!!いや…あの…」

東堂「ホントにすまなかった…」

A「えっ？」

東堂「実はだな…さっきのは告白の練習なのだよ。」

A「こ…こくはくの！？」

東堂「さっきのは俺の馴染みで少し練習を付き合ってほしいと言われててそれで少しのつもりだったのだが…」

A「練習…」

東堂「だから…そのあいつは俺ではないのだ…」

A「………そう…ですか…！」

東堂「Aちゃん？」

A「わたし…あの時からずっと…ずっと好きだったんです！東堂さんの事が！」

東堂「！？…Aちゃん!?」

A「…わたしがあの時、調子こいて降りていたあの階段を間違って踏み外してしまって…わたしはもう終わったと思いました…でもその瞬間…東堂さんが助けてくれて…」

「その時からずっと東堂さんの事が好きです！」

東堂「Aちゃん…」

A「……すいませんまた変な事言ってしまって…」

バッ…

私はいきなり抱きしめられた…

A「と…東堂さん!?」

東堂「…そうだったのか」

A「…え…？」

東堂「おれはすべての女の子は好きだ…だがAちゃんは何か違ったんだ。ほかの女の子とは違う何かが…その時初めて気が付いたんだ…」

「おれもAちゃんの事が好きだったんだ…」

A「…う…うそ」

東堂「Aちゃんはすごく可愛いし優しくて俺が突然誘ったマネを引き受けてくれて…」

A「東堂さん…！」

東堂「その…俺と付き合ってくれないか……？」

ﾎﾟﾛｯ…

A「ハハッ…涙…また出てきちゃった…」

東堂「…あっ！すまん！泣かせる気は元なかったのだが…ッ」

A「いえ……これはうれし涙というのです…」

これは夢なのか疑った…

けどそのあと私達はお互いの口と口が磁石のように重なった。