9.拒絶 ページ9
__夢を見た
記憶の中にいる“りゅー君”がポツンと白い空間に居る夢。
目線は下を向いていて何かを怖がっている様子だった。
「どうしたの?」
「…A…?」
顔を合わせた途端心底不思議そうな顔をした。というか、怖がってる?
「それは……何?」
「え?」
ふっくらと小さい指は私の腰に向けられている。……嗚呼、ばれた。
私の腰からは2本の腕が生えている。ソレは表面に鱗のようなものがついていて、キラキラと光沢を放っている。骨があって関節があるわけじゃないから腕って呼んでいいかもわからない。
取り敢えず私は無言でいるしかない。 と思っていた束の間、絞りだされた様な彼の言葉が私を襲った。
「化け物……」
「辞めて」
……そんな目で見ないで。君はそんな事をいう人じゃない。君の声でそんな言葉聞きたくない。
「…怖い」
「辞めて」
初めて犬を見た時みたいに、肩をさすらないで。敵視しないで。
「…Aの顔をした化け物。Aを返して」
「……辞めて!」
鱗の光る腕が、りゅー君の首を掴みあげる。りゅー君の足は宙に浮き、苦しそうな顔をしている。 焦って離そうとする心情と裏腹に腕は勝手に力を増す。
光沢もこの状況も、目に痛かった。
★★★★★
夢主の腰から生えてるのは
某東京アニメの赫子が
腕に変わった感じのものです
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玉槻七海 - 中原三日月さん» 閲覧に感想、ありがとうございます!更新頑張ります! (2019年2月16日 15時) (レス) id: 0aa4805012 (このIDを非表示/違反報告)
中原三日月(プロフ) - 運命とは、いかに残酷なのでしょうね……と考えさせられました。更新頑張ってください!応援してます! (2019年2月13日 5時) (レス) id: f8510eae2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玉槻 | 作成日時:2018年12月29日 15時