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う゛ぁんきゃとる ページ27

やや不機嫌な様子で歩くシラノ。


シラノ「全く……紅葉殿は執務室にはおらず、様々なところを盥回しにされるとは……」


『科学技術班研究室』と書かれた札がかけられた扉を開ける。


シラノ「失礼致す!尾崎紅葉殿はおられるか!」


紅葉「なんじゃ、騒々しい。貴様の名は?」


シラノ「我が名はシラノ・ド・ベルジュラック!貴女に書類を届けに参った!」


シラノは鴎外からもらった封筒を紅葉に渡す。


シラノ「ところで紅葉殿。貴女は普段此処で執務を?」


紅葉「否、私はただ暇潰しに来ただけじゃ。この部屋は普段はあの檸檬野郎が使っておる」


シラノ「檸檬野郎……!?」


紅葉「檸檬と爆弾が好きなだけの阿呆じゃ」


突然、部屋の扉が開く。


梶井「あれ、紅葉さん。どしたんです?」


紅葉「こやつが件の男じゃ」


シラノ「ほほう!貴君が檸檬野郎か!」


梶井「僕は梶井基次郎だ!紅葉さん、また妙なこと教えて!この前も廊下で……」


紅葉「事実を伝えた迄じゃ」


梶井「……で、誰何です。こいつは」


紅葉「新入りの異能者の……えー……」


シラノ「シラノ・ド・ベルジュラック!」


紅葉「ああ、そうじゃそうじゃ。長い名じゃの」


梶井「シラノ……?」


梶井が何かに気づいたような顔になる。


紅葉「こやつは記憶喪失らしくての……梶井、どうした?」


梶井「んん?近世欧州風衣装に亜麻色の髪、そしてその鼻、名前!もしかして君、剣豪だったりしない?」


シラノ「如何にも!」


梶井「やっぱり?……じゃあ、ちょっと待ってて!」


梶井は部屋の奥に消えていった。


紅葉「どうしたのじゃろうか?」

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キューブ(プロフ) - すーの。さん» そ、そこまで褒められるとは……応援を励みに、更新頑張ります!シラノ君の正体が明かされる日を楽しみにしていてください! (2017年5月5日 20時) (レス) id: 1feef1598f (このIDを非表示/違反報告)
すーの。(プロフ) - 一気に読んじゃいました!シラノのキャラが立ってて面白いです、探偵社とかと関わっていったらどんなになるんだろ〜と考えてしまいます(^^)台本書き、感情が分かりやすくて良いのですが、通常書きもとても読みやすくてすきです♪長文失礼しました!頑張ってください〜! (2017年5月5日 11時) (レス) id: 67734cdde7 (このIDを非表示/違反報告)
キューブ(プロフ) - SAN値減少発狂中さん» 応援ありがとうございます!これからも頑張っていきます! (2017年2月10日 17時) (レス) id: a7051c62f6 (このIDを非表示/違反報告)
SAN値減少発狂中(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張ってください! (2017年2月10日 14時) (レス) id: 3cd05443cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キューブ | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年1月15日 22時

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