本丸*26 ページ27
私は何も悪くないのに。
「んぁ…」
懐かしい夢を見た気がする。
決して暖かくない、とても不快な、嫌な感じの懐かしさ。
そういえば昨日はどうしたんだっけ。
えっと…、と
ﾋｭﾝｯ
間一髪、私は転がりながら
考えるのを中断した。
「起きたか、人の子よ」
「ずいぶんとむぼうびですね、
なんでころされないんですか？」
私が元居た場所に刺さった薙刀を抜く大きな男と、小さな男の子。
…あ、昨日三条の部屋で見た人達だ。
「えーと…」
あ、やば。
寝起きで頭が回らない。
三条…薙刀。と短刀。
んー？もしかして元大太刀だったとか言うあの子かな？
あれー、どうだったっけ。
なんて考えてる間にも
短刀の子も加わって攻撃される。
「…あ。」
その素早い動きを見て確信した。
…これは一旦逃げないとマズイ。
「ちょこまかとっ」
薙刀の子は最初の一撃以来何もしてこない。
当たり前だ。室内じゃ圧倒的に不利なのは刀身が長い刀だ。
ならば、
「いくよ…」
転がりながら避け、そのままクラウチングスタートの如く
薙刀の子のもとへ走り出す。
「なっ…」
これには予想外だったんだろう。
薙刀の子が慌てる。
「いわとーしっ」
短刀の子も慌ててこちらに走り出す。
そうか、薙刀の子は岩融か。
するとこの子は源義経公の…
「ごめんよっ」
とりあえず身構えた岩融君の前で思いきり飛ぶ。
くるっと前転して後ろに着地。そのまま障子を開けて逃走した。
「はぁっ…
あの子…今剣？」
角を曲がって一息つくと
予想した刀の名を口にする。
それなら合うのだ。
どちらも三条の刀であり、持ち主は主従関係で結ばれていた。
あの連携はそこから生まれたものと考えていいはず。
「ふぅ…それにしても、朝っぱらから疲れた。」
睡眠で昨日の出来事を忘れてたのもあるが、
元々寝るのが大好きな私は寝起きが弱い。
少し、危なかった。
あ、朝飯作りいかないと。
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (12月4日 2時) (
レス) @page39 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 続きが観たい！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
蝶桜 - この神作品とても面白かったです。続編が気になります！ですが更新停止中ですけど大丈夫ですか？応援していますよ！ (2020年11月24日 23時) (レス) id: 6ca4bff9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります。更新楽しみにしてます！！ (2020年7月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい！めっちゃ面白い！続きが気になるので頑張ってください！あっ！無理せずにです！このお話の続きをゆっくり待ってます！ (2019年3月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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