本丸*12 ページ13
ﾊﾟｽｯ…ﾊﾟｽｯ…
台所に肉を叩く音だけが響く。
そろそろ焼きに入ってもいい頃合いだ。
「燭台切光忠君、そろそろ焼いてもらえますか？」
「了解。…それにしても
その君付けと敬語の組み合わせはどうにかならないのかな。」
燭台切光忠君に言われて気付く。
あれ？変なのか。と((
「えと…一応神様だから敬語で。
でも、私敬愛する人しかさん付けしないんですよ。」
先生は別だけど。
あと、クラスメートもかな。敬愛してるけど同級生だから呼び捨てって感じで。
「…じゃあ石切丸さんのことは」
「あ、現世でちょっとありまして。
石切丸さん、私大好きなんです。」
そう言うと、複雑そうな顔をした燭台切光忠君。
と同時に外から物音がした。
燭台切光忠君も気付いたようだし、
ちょうど全て肉を丸め終えたので見に行くことにした。
「ちょっと行ってきます。
暗殺希望者だと思うんで。」
「あ、…そう。いってらっしゃい」
…やっぱり、こんのすけ君との会話を聞いてたのかな。
更に複雑そうな顔になった燭台切光忠君を横目に私は外へ出た。
ｼｭﾝｯ…
その瞬間、切りかかられる。
寸でのところで避けて距離を置く。
「もらいましたっ」
と、背後に気配。
本能でしゃがんだ私の上に刀が横切る。
目の前に私が居ないことに気付いた短刀君の背後にまわって
スリの要領で刀を奪う。
「なっ…」
「はい、お疲れ様。
言っておくけど、暗殺中に刀を奪われたら強制お手入れね。」
「そんなの聞いてないですッ」
最初の一撃を出した一期一振君が叫ぶ。
他の場所からもわらわらと短刀君達が出てきて私を睨む。
「だって、このまま暗殺してたらいつか折れちゃいそうだから。
言ったでしょう。私を倒すなら万全な対策が必要だって。」
そう言って、したり顔で笑う。
実際に倒せなかったんだから、文句は無いだろう。
「…分かりました。手当てを受けます」
「前田っ」
「いち兄、僕は大丈夫です。
傷を直して、今度こそこの人を倒してみせます。」
…なんて心強い。
短刀って見た目よりずっと大人、って当たり前か。
…私よりずっと生きてるんだよな。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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凛音 - 本当に面白いです！続きがめっちゃ気になります！頑張ってください！ (12月4日 2時) (
レス) @page39 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 続きが観たい！ (2021年10月13日 21時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
蝶桜 - この神作品とても面白かったです。続編が気になります！ですが更新停止中ですけど大丈夫ですか？応援していますよ！ (2020年11月24日 23時) (レス) id: 6ca4bff9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き！！(プロフ) - 続きがとても気になります。更新楽しみにしてます！！ (2020年7月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい！めっちゃ面白い！続きが気になるので頑張ってください！あっ！無理せずにです！このお話の続きをゆっくり待ってます！ (2019年3月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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