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本丸*9 ページ10

私は、暗殺の報酬をお金ではなく
せんせーの形見で済ませた。というかソレでいいと要求した。

その取引で、
私は政府に1つ願いを叶えてもらえることになっていた。


「このネクタイを見せれば、政府はどんな要求でも答えてくれます。
…どんな要求でもですよ?」

「そのねくたい、とやらは特別な物なのかい?」


途端に、自分でも顔が緩むのが分かった。
どうしてだろう、せんせーに関する事を聞かれるのがたまらなく嬉しい。


「はい。このネクタイは私の人生を変えてくれた恩師のものなんです。
私にとっても、特別な物なんですよ。」


テンションが上がってしまって、上ずった声で答えると
落ち着くように身に付けていたネクタイを撫でた。


「…取引、乗ってくれますか?」

「私は乗るよ。みんなはどうだい?」


ゆっくりだが、全員が頷いた。
もう皆、殺る気まんまんじゃん…。


「では、神である皆様に誓いましょう。

私が暗殺されたら、皆様にこの本丸を明け渡す。
私が暗殺されなかったら、新しい審神者に協力してもらう。

よろしいですね?」

「あぁ、誓おう。しかし人間」


三日月宗近君が、
にこりともしないその顔で問いかけてきた。


「なぜ、俺達のことで命を賭ける?
言っておくが、俺達は刀の神だ。手加減をしなかったら人間などすぐに殺れる。
そんなこと、分かっているだろう?」


さっきの小さい子と同じ質問だ。
…そういえば、答えていなかった。


「…私、別に命なんてどうでも良かったんです。

でも、さっき言った恩師に会って、命の重大さを知ったから。
だから、今度は私が、って。

命を賭けて教えてくれた恩師みたいに
皆様に命あることの大切さを、この世に存在していることの幸せを
今度は私が命を賭けて教えようかと思ったんです。」


本当のことを言うと、今も私は自分の命を軽く見ている。
でも、せんせーが教えてくれた、救ってくれた命だから。


「私は簡単には暗殺されませんよ?
覚悟してくださいね。」


さて、始めますよせんせー。
ここからが本番ですから。








暗殺本丸、スタート。

本丸*10→←本丸*8


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

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凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (12月4日 2時) (レス) @page39 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
闇姫 - 続きが観たい! (2021年10月13日 21時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
蝶桜 - この神作品とても面白かったです。続編が気になります!ですが更新停止中ですけど大丈夫ですか?応援していますよ! (2020年11月24日 23時) (レス) id: 6ca4bff9b3 (このIDを非表示/違反報告)
ハイキュー大好き!!(プロフ) - 続きがとても気になります。更新楽しみにしてます!! (2020年7月24日 20時) (レス) id: 2d39102061 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい!めっちゃ面白い!続きが気になるので頑張ってください!あっ!無理せずにです!このお話の続きをゆっくり待ってます! (2019年3月26日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セレハ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2015年8月29日 0時

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