告白9「樹の反応」 ページ10
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『…ってこと。』
話終わると、樹の引いたような歪んだ表情が見えた。
なに、その顔。ビンタしたい。
樹「いや、それは幾ら何でもキモいわ……」
頭を抱えてそう言う樹。
わかってるよ!!わかってるけどさ!
ラッキーデイだよ!?うまく行くって、思わない!?(は?)
樹「…まあ、お前これから阿部ちゃんと関わらないほうがいいわ。阿部ちゃんが拒絶する」
『え、そんなの絶対無理なんだけど。今日の朝マネージャーとして入部届け出したもん』
樹「はあ!?おま、ちょ、は!?」
突然の私からのカミングアウトに、樹が二度見して驚く。
別にそんな驚かなくてもよくね?
『なによ。一応私、元バスケ部だしね?』
樹「いやそんなんじゃなくって、ちょ…ばか?」
ばかって。失礼な。
『…なんで』
樹「いや、お前…思わないの?急にプロポーズしてきた相手が接近したら嫌でしょ」
たしかに、急に知らない人からプロポーズされて
それから急に同じサークルになって
グイグイ来られたら…うん、うん、うん、まあそりゃ、
『……引くね』
樹「だろ?」
やっと同意した私に、誇らしげな表情の樹。ムカつくけど、これは私がただのストーカーまがいなことをしそうになっていた。
ああ、でももう出しちゃったしなあ。
樹「ま、出したならしゃーない。関わらないように、避けろよ?」
エスパーのような樹の発言。
は!?絶対無理!いや、阿部くん見ただけで暴れまわりそうになるのにこれを抑えろと?しかも、避けるって、え!?ていうか、こないだプロポーズ……[長いので割合]
葛藤している私をよそに、樹はいちごみるくのパックをグシャッとした。
樹「……お前が嫌われたくなかったら、な。」
樹の一言で、私はなんか対抗心。
押してダメなら引いてみろ?ううん、違う。
押してダメなら押してみろだろ、この野郎ども!!!
そう思ってがたんと立ち上がると、樹の手を引いて走る。
『やっぱわたし押してダメなら押してみろにする!!学食いこ!!』
樹「なんだよ、それ……つかまだ11時だけど」
樹は、めんどそうに言った。
でも、ついてきてくれた。
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さゆ(プロフ) - 凄く好きな小説が、目に入り、見てみました!!阿部ちゃん、最高です!!これからも更新頑張ってください!!!! (2020年1月15日 17時) (レス) id: adcb5930fd (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» あべちゃん不良キャラは我得でしかないけど書きたかったんだ (2019年11月30日 16時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - はーい( ^∀^)/おひさー!デビュー曲やばいぃぃぃ!で、阿部ちゃんを不良にするとは (2019年11月28日 22時) (レス) id: 04d305e3fc (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - momoさん» うそーごめんね、語彙力ないんだわ…別垢から失礼 (2019年11月10日 17時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
momo - 混乱 (2019年11月3日 21時) (レス) id: bd74373af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむりんこむ | 作成日時:2019年9月23日 21時