告白１１ ページ12
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『それで！！私阿部くんのことすっごい好きなんです！』
今聞かされているのは俺の好きなところ。
すっごい必死に熱弁するから止めようにも止められない。
聞いてるこっちが恥ずかしい。しかも本人の前で言っちゃうあたり。
「…うん、ちょっと恥ずかしいしやめてくれる？」
『ええ！？私は平気です！』
「いや君の問題ではなくてね」
止めにかかると、彼女は大きく目を見開いて問題ないと言う。全然あるから。
『あっあっ、じゃあ！私が阿部くんを好きになったきっかけ！話していいですか！？』
思いついたようにそう言うAちゃん。
俺は呆れ顔でため息をついた。
「これで最後ね…」
そういうと、彼女は嬉しそうにはにかむ。
『私、１年の時、一回阿部くんと話したことあったんです』
「へ、そうだっけ。」
『覚えてないですよね』
寂しそうに頭をかく。
『で、１年前…わたしドジなんで、お茶こぼして。金欠だったからもう買えなくて』
「…」
『そのとき、阿部くんが『落としたよ』って、ペットボトルのお茶、しかも新しいの。渡してくれて。
絶対、私のじゃないってわかってました。だってさっき私のはこぼしたし…
阿部くんはでも、わざわざ買ってきたなんて言わずに、さりげなく渡してきてくれて。
その優しさに、惚れました。
ほんっとに好きだな、って、そのとき初めて思いました。』
そういえばそんなことあったな、としみじみした。
伏し目がちな目で、口元を緩ませる彼女を見ると、なんだか愛着がわく。
「…覚えてる」
『え？』
俺がつぶやくように言うと、彼女は驚いたように顔を上げた。
「思い出した。君だったんだね。ドジな子だな、て思ってた」
『ちょ、嬉しいけど、酷くないですか！？』
俺がからかうように笑うと、彼女は怒ったそぶり。
でもすぐに笑って。
その笑顔に、俺の心臓がなんだかうるさくなった気がした。
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さゆ(プロフ) - 凄く好きな小説が、目に入り、見てみました！！阿部ちゃん、最高です！！これからも更新頑張ってください！！！！ (2020年1月15日 17時) (
レス) id: adcb5930fd (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» あべちゃん不良キャラは我得でしかないけど書きたかったんだ (2019年11月30日 16時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - はーい( ＾∀＾)/おひさー！デビュー曲やばいぃぃぃ！で、阿部ちゃんを不良にするとは (2019年11月28日 22時) (レス) id: 04d305e3fc (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - momoさん» うそーごめんね、語彙力ないんだわ…別垢から失礼 (2019年11月10日 17時) (レス) id: 6385c24a4a (このIDを非表示/違反報告)
momo - 混乱 (2019年11月3日 21時) (レス) id: bd74373af8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2019年9月23日 21時
