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#9 ページ10

A「(・・・誰・・・?)」

その少女は、白い髪に、ゴスロリの赤い服という、とても目立つ格好をしていた。

手に持ったビー玉を、目の位置まで持ち上げて、ビー玉越しにこちらを見つめている。

何か、探られているような感覚がした。

?「・・・辛かったんだね。」

その少女は、突然口を開いた。

辛かった?

まるで、私の今までの経験を言っているような口ぶり。

でも、この子が知ってるわけがない。

?「怖いんだね。」

この子は何のことを言っているんだろう。

?「でも、タタラたちはそんなことしない。」

タタラ・・・?って、十束さんのこと・・・?

この子、やっぱり私のことを言ってる?

?「だから、大丈夫だよ。」

私に言ってる。

私のことを知っている。

なんで?

さっきの、探られているような感覚と関係してるのかな。

だとしたら、私は知られたくないことを知られてしまったことになる。

A「・・・」

十束さんに対しての恐怖とは違う恐怖を、私は覚えた。

心臓がドクドクなってる。

その時、

十束「アンナーっ!?」

十束さんの驚く声が聞こえた。

バタバタと足音が近づいてくる。

その、アンナと呼ばれた、今私の前にいる女の子は、見つかったとでもいうように、廊下に顔を出した。

十束さんは、その子の前まで来ると、いきなり抱き上げた。

十束「もーっ、アンナ、この部屋には入っちゃダメって・・・」

そう言いながらその子を連れ去る。

そして、すぐに戻ってくると。

十束「ごめんね。驚かせちゃったよね。」

心配そうな顔をして。

十束「ちょっと待っててね。ご飯、今持ってくるから。」

そう言ってからまた出て行った。

・・・あのアンナって女の子、何だったんだろう。

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姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時

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