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#15 ページ16

十束「草薙さーん!!今日も連れて来たよー!」

十束さんの後ろについていく。

ひょこっと顔を出すと、草薙さんはあきれ顔をした。

草薙「毎日毎日連れてきて、もう少し休む暇やったれや。」

そう言われると、十束さんは「えーっ」と言う。

十束「でもAちゃん楽しそうだよ!ねっ?」

いきなりこっちを向かれて反射的にビクッと体を跳ね上がらせる。

十束「あれ、なにその反応!」

わざとらしくおどける十束さん。

A「えっと、あの・・・」
草薙「女の子困らせんなや、十束。」
十束「えぇ〜。」
草薙「で、どうなんや?楽しいんか。」
十束「草薙さんも気になるんじゃん!で、どうなの?」

満面の笑みでこちらを振り返る。

A「あ・・・、えと・・・楽しいです。」
十束「ほら!」
草薙「あかん、十束と一緒にいすぎて染まってきとる。」

ため息をつく草薙さん。

`楽しい´

A「楽しい・・・です。ここの人たちは、家族でもないのに家族以上の絆をもってて・・・」

え、と2人がこっちを見る。

A「今まで私がいた場所とは全然違くて・・・

  初めてここにいたいと、思って・・・

  人を好きになって・・・」

自然とうつむいてしまっていた顔を上げる。

A「この場所が、好きなんです、みなさんのことが、好きなんです!」

最後まで言い切ると、しばらく沈黙が続いた。

私、なに言ってるんだろう。

こんなこと言って、おかしいと思われないかな。

十束「・・・うん。」
草薙「まさか、Aちゃんがそこまで俺らのことを想ってくれてたなんてなあ。」

・・・え?

草薙「俺らも、Aちゃんのこと、好きやで?」
十束「Aちゃんが来てから、俺たち変わったよ。Aちゃんが来て、俺たちの雰囲気がだいぶ柔らかくなった。」
草薙「怖いっちゅうイメージを擦り付けられとる俺らのこと、親しみやすいように和らげてくれたのがAちゃんや。」
十束「だからね、」

十束さんが今までにないくらい優しく微笑む。

私の胸が、どきんと鳴った。

十束「ありがとう。」

暖かい気持ちが私を包む。

この気持ちは―・・・

『カランカラン』

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姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時

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