#10 ページ11
本当にすぐ、十束さんは戻ってきた。
十束「おまたせ!草薙さんに作ってもらおうと思ったけど時間かかるから八田のチャーハン少し奪ってきた〜!」
・・・草薙さん・・・?八田・・・?
誰だろう。
ていうか今、奪ってきたって。
十束「って、まだ会ってないから言ってもわかんないか。」
ごめんごめんと笑いながら、ベッドに座る。
十束「食べるよね?」
A「いらないです。」
即答する。
私の答えに十束さんは苦笑いした。
十束「食べなきゃダメだよ。はい、あーん。」
・・・あーんって・・・
A「・・・え?」
十束「え?じゃないよ。ほら、食べて。」
いらないって言ってるのに。
まず、会って間もない人が持ってきたものを食べるほど私は甘くない。
さっき人が怖いの、見破られたばかりなのに。
信じようとしてないの、わかってるはずなのに。
十束「ほら。」
軽く無理矢理、チャーハンを口に押し込まれる。
A「っ・・・」
いきなりのことにむせそうになる。
でも十束さんはそんなの気にしない様子で、
十束「おいしいでしょ?」
と言った。
口の中に広がる味を確かめる。
A「・・・おいしい、です。」
十束さんの言う通り、確かにこのチャーハンはおいしかった。
まともなご飯をあんまり食べてなかったからかもしれないけど。
十束「でしょ?」
ニコニコしながら得意げに言う十束さんの表情には、何かをたくらんでるようには見えなかった。
32人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時