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十束 side
街中まで探しにきた。
でも、人が多すぎてこれじゃあわからない。
思ったように移動もできないし・・・
いったん人ごみをぬけ・・・
・・・あれ?
今、一瞬Aちゃんらしき人物の姿が見えたような気がした。
十束「Aちゃんっ!」
呼びかけてみる。
ここからじゃ、聞こえたか怪しいけど・・・
A「!」
その人物が、振り向く。
やっぱりあれはAちゃんだ!
A side
十束「Aちゃんっ!」
十束さんの声が、聞こえた気がした。
この人ごみの中なら、探しにきても見つからないと思ったのだが。
ばっと振り向く。
でも、私の背じゃどこにいるのかわからない。
人ごみに流されながら、周りを見渡す。
・・・!いた!
突然ふっと目の前、ほど近い場所に明るいライトブラウンの髪が現れたのだ。
目立つ髪色だから、すぐにわかる。
踵を返し、人の流れに逆らって走り出した。
十束「!待って!」
後ろから、呼び止める声が聞こえる。
追いつかれないように、必死に人をかき分けながら進む。
暗い路地裏に入ったときには、もう十束さんの声は聞こえてこなかった。
A「はぁっはぁっ・・・」
少し走っただけなのに、息切れがすごい。
まあ、あんなに外に出ていなかったら体力が落ちるのも当たり前、か。
息を整えながら、反対側の通りに出ようとする。
・・・暗い場所にいたら、いつ誰に狙われるかわからない。
自分の立場くらいわかっている。
あの場所を、バーHOMRAを出たら、危険なことはわかっていた。
なら、なんで逃げ出してきちゃったんだろう・・・
危険な目に合うなら、あそこにいた方が・・・
『ガシッ』
突然、後ろから腕を掴まれた。
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姫奈 - 氷月くまるさん» コメありがとうございます。はい、中学生ですよ!一年生です。すごいだなんてそんなことないです。でも、お褒めの言葉とても嬉しいです、ありがとうございます!! (2016年11月21日 13時) (レス) id: 1b82a4cf21 (このIDを非表示/違反報告)
氷月くまる(プロフ) - 友達に教えてもらって読んでみました。とてもとても面白かったです!コメントでの話ですが中学生なんですか?だとしたら本当にすごいですねぇ!!! (2016年11月20日 20時) (レス) id: 077e76169c (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - 十束出雲さん» あ、ありがとうございます!!楽しんでいただけるよう頑張ります! (2016年4月27日 22時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
十束出雲(プロフ) - 凄い面白いです!!更新楽しみにしてます!! (2016年4月27日 18時) (レス) id: 207f47b422 (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - R・Kさん» おおお!!まだ一話も更新してないのにコメントをくださるとは!!頑張ります! (2016年4月17日 21時) (レス) id: 366548b939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫奈 | 作成日時:2016年4月16日 18時