検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:551 hit

ネズミ in ネズミ【3話】 ページ5

容疑者リスト

駒沢 汐(こまざわ うしお)
猫田 浩志(ねこた ひろし)
神山 友恵(かみやま ともえ)
井畑 幸三(いはた こうぞう)
大木 遼子(おおき りょうこ)

一室に集まった一同。

「悲しくも起きたこの事件。私が解決してみせましょう」

公平が高らかに宣言した。

猫田が公平に訪ねた。

「おいお前。誰が犯人なのか、わかっているのか」
「ええ、もちろん。この事件は実に単純な動機から起こった衝動的な殺人だ。なんといっても被害者の鳥取さんが犯人を教えてくれている」

「あなた、あの変な暗号の意味がもうわかったの?」

神山は疑わしそうに公平を見た。

「簡単なことです。今から説明しましょう」

周りがざわめく中、公平は自信ありげにうなずいた。

「その前に、井畑さん。あなたはこの会社の社長ですね?」

井畑は少し驚きながら、
「いかにも。それがどうした、私が犯人だとでも言うのかね?」
「いや、殺人犯ではありませんけど、でも警察に後ろめたいことがあるでしょう?」

公平は内村警部の方へ目をやった。

「どういうことだ!公平くん!」
「まあ警部、落ち着いて」

公平は内村警部の肩を押さえながら、
「それでは、まずこの会社のことから話しましょう。岩岡宝石店。一流ブランドでも知られているこの会社。きらきらと輝く宝石はセレブ達を魅了します。その価格は数億円を越えるものもある。では、もしこの宝石が偽物だったらどうでしょう」

一瞬、部屋の中が凍りついた。

「お前!何を言う!そんなわけないだろう。うちの会社が詐欺をしているとでも言うのか!!」
猫田が公平の言葉に怒鳴った。しかし、公平は挑戦的な目をした。
「ええ、そうですとも。井畑さん、あなたが一人で自首しようと思っていたんでしょう?」
公平は井畑の瞳を見ながら言った。

「ああ、そうだ……でもお前よくそんなことまで知ってるな」
感心した顔で井畑はうなずいた。

「それは以前、別の依頼の時に少し調べましてね。あなた達には社内で使う、コードネームがありますよね?」
「公平くん、いつの間にそんなことを……」
内村警部は驚いた。

ネズミ in ネズミ【4話】→←ネズミ in ネズミ【2話】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:コメディ , 探偵 , 二重人格の変人とオカン系男子   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:商社へGO(しょーごしゃん) | 作成日時:2017年8月29日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。