2 side O ページ9
ぺしぺし、真っ白な粘土をこねる。
白に染まっていく指先を隣のニノが眺めてる。
スーパーマーケットで見つけた、子供向けの紙粘土。
仕事じゃないよ、久しぶりにやりたくなっちゃった。
思いつくままに好きなものを作って、途中で飽きたら好きなようにやり直す。
上手く出来たら色も塗ろうかな。
「それなに？」
「オボコ。」
「それは？」
「イナ。」
「それは？」
「ボラ。」
「あ、知ってる。それも？」
「これはトド。」
「とど？魚だよ？」
「ふふふ。」
「ふふ、やだ、その手で触んなや。」
「付かねーだろぉ？」
「付かないけども。」
のんびり過ごす木曜日の昼前。
月-金で働く世間は、明日は金曜日だ！って思いだけで乗り切る１日。
贅沢だぁ。しかも美味しいご飯付き。
でも今日は松潤お疲れみたいだから、久々にインスタントかな。
そろそろカップ麺の賞味期限がやばかった気がする。
そんな事を考えていたら、２階からばたばたと駆け下りてくる音が聞こえた。
相葉ちゃんかな？松潤に怒られちゃったかな。
たいへん！たいへん！って、そんな声が聞こえたと思ったら。
「松潤が発熱してる！」
そう言う相葉ちゃんの顔が真っ赤になってた。
「普通に熱があるって言いなさいよ。」
「ごめんごめん、あの…咄嗟に出てこなかった！パニクっちゃって！」
松潤は自室のベッドで頭まで布団を被って丸まっていた。
姿が全然見えないから、ほんとにそこにいるのが松潤なのかも分からない。
大丈夫？って聞いたら、小さな声であんまりって返ってきた。
よかった、声は松潤だ。
「熱はかった？」
ニノが聞くと、布団から腕がはえてきた。
手の中には体温計。
あれ、いつの間に？体温計なんて、いつもはリビングの棚の奥の救急箱の底にあったのに。
あ、家が持ってきてあげたんか。
「はあ、家は知ってたってことね。いつから？」
「…昨日の夜…。悪い…一晩寝れば…下がると思って…。」
「別に怒ってないよ。何か要る？飲んだり食べたり。」
ニノがぽんぽんと布団を叩けば、食欲がないと返ってくる。重症みたい。
松潤が風邪引くなんて、初めてだなぁ。
というか、半吸血鬼も風邪引くんだね。
「ね、翔ちゃん呼ぶ？」
「そうねぇ。」
「や、それは…。」
「病人は大人しく。」
「…。」
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totto(プロフ) - かえさん» ありがとうございます。本当に当たりなのか？！(笑)その辺りも含めて見ていてあげてください。 (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 今回も大当たり間違いなしですね(^^)留守番組も楽しみですが、三人のプチ船旅も楽しみにしてますね♪ (2016年10月11日 21時) (レス) id: cf909ea54e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» 鬼さんは正体を隠す気があるんだか無いんだか。次回更新は留守番組の予定ですが、三人のぷち船旅も楽しみにしててください！ (2016年10月11日 0時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かなさむ(プロフ) - むふむふー。鬼と俺。楽しみすぎる。 (2016年10月9日 23時) (レス) id: 87b8d3969e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» かなさむさん、こちらこそいつもご感想をありがとうございます。ひめ姐さまはその通りです！狗神白味噌さんと一緒にいる姐さんです。彼らもそのうち再登場することでしょう。 (2016年8月12日 23時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totto | 作成日時：2015年11月29日 11時
