4 side O ページ38
「！？ これは…。」
「翔さん…。」
「こんな強力な霊護符…見たことがないよ。」
御札を見て、相葉ちゃんの雰囲気に緊張を解いていた松潤の表情がまた険しくなる。
翔くんまで警戒しだしたようで、俺は…どうしよう、やっぱり全然分かんない。
取り合えず身構えとこうかと、片方の足のつま先を廊下に向けて逃げる準備をしてみた。
だけど当の相葉ちゃんはきょとんとしている。
「あれ？宴会芸とかにどうぞーって、貰ったんだけど…？」
「宴会芸？なんの冗談だよ、そんなレベルの護符じゃねえだろ！」
松潤が護符に顔を近付けたから、相葉ちゃんが剥がさないでねって慌ててた。
「だ、だってゲームの賞品で、比売姐さまがこれなんか面白いですよって、」
「待って、比売姐さまってまさか…」
「ひめあねさま？翔さんも知ってるヒト？」
「えっとね、確か…はやさすら…？」
「やっぱりか！大神様とゲームって！？恐いもの知らずにも程があるでしょ！？」
「あれ以来仲良くしてもらってんの。優しいヒトだよ？今度翔ちゃんも一緒に行く？」
「むむむむり、無理だから！」
翔くんが取り乱したことで松潤は落ち着いたらしい。
俺の隣に腕を組んで立って「ひめあね」って誰だろうなと話してた。
様子から見て、翔くんも恐れる神様って感じかなあ。
ゲームって、相葉ちゃんすごいな。何したんだろう。
気になるけど、聞いたら話が進まなそうだから後でいいや。
「取り合えず翔さん、悪いものではないんだよな？」
「滅相もございません。」
「うん、分かった。それで相葉くんは？俺はコレだって、どういうこと？」
松潤は相葉ちゃんに尋ねながら部屋の中をみまわしていた。
シーツが破れてる。狼になってたのかな？
「これはね、影を分かつまじないなんだって。」
「影？」
「そう、陽にあたるとできる、あの影。俺はホンモノの影なんだよ。」
「影法師の護符か…。」
ドアの内側に貼られた霊護符。
光にできた影に貼れば、それが実体を持つように。
そっと隠したおまじない。
護符は綴ってある文字に込められたら力だけじゃなくて、それを使う人の精神にも影響されるって聞いたことがある。
凄く強い護符になっているなら、きっと心を決めたんだろう。
相葉ちゃんが迎えにいったなら、安心だ。
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totto(プロフ) - かえさん» ありがとうございます。本当に当たりなのか？！(笑)その辺りも含めて見ていてあげてください。 (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 今回も大当たり間違いなしですね(^^)留守番組も楽しみですが、三人のプチ船旅も楽しみにしてますね♪ (2016年10月11日 21時) (レス) id: cf909ea54e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» 鬼さんは正体を隠す気があるんだか無いんだか。次回更新は留守番組の予定ですが、三人のぷち船旅も楽しみにしててください！ (2016年10月11日 0時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かなさむ(プロフ) - むふむふー。鬼と俺。楽しみすぎる。 (2016年10月9日 23時) (レス) id: 87b8d3969e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» かなさむさん、こちらこそいつもご感想をありがとうございます。ひめ姐さまはその通りです！狗神白味噌さんと一緒にいる姐さんです。彼らもそのうち再登場することでしょう。 (2016年8月12日 23時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totto | 作成日時：2015年11月29日 11時
