3 side O ページ37
楽しい朝食はどうやら一旦お預けらしい。
座っているイスごと後ろに引かれて、料理と俺の間に松潤が立ち塞がった。
あ、これ、俺が守られちゃってるのかな。
「左…なのは、ナイフ持った時の練習ーつって？」
フォークを右手に持ち替えて、左手を振ってみせた相葉ちゃんに、松潤の眼光はさらに鋭くなる。
翔くんは相葉ちゃんの隣に座ったまま、対峙する二人を見比べてる。
仕草も喋った感じも、本人にしか見えないんだけど…。
相葉ちゃんはというと、松潤に手のひら血管が左右逆なことまで指摘されて。
早々に白状した。
「ごめんなさい。でもさすが松潤だね、血管って！」
嘘がバレても笑い方まで同じ相葉ちゃんに、危険はないと判断したのか。
松潤は緊張を解いて腕を組んだ。
「ほんとの相葉さんは？行ったの？」
「うん。あ、俺も相葉なんだけどね？」
「まさか…、これだけ同じなのに…。」
翔くんはまじまじと相葉ちゃんを見詰めながら、気付けなかった自分にショックを受けているらしい。
「翔ちゃんが気付かないのも無理ないよ。ホンモノじゃあないけど、相葉なことは確かだから。」
「どういうこと？相葉ちゃんの分身？」
「うーん、ちょっと違うかな？」
ネタばらしするから付いてきてって。
相葉ちゃんの後に付いて、皆で相葉ちゃんの部屋に向かう。
「反転してるなら、鏡？」
「違うよ、鏡の俺はホンモノと繋がってないから。
何で左右逆になっちゃったんだろ？」
向かい合って出てきたからかな？
相葉ちゃんは自分の手のひらを眺めながら首を傾げる。
繋がってるとか出てきたとか、何だろう。
相葉ちゃんの部屋のドアを開けると、カーテンの開いた窓からさあっと朝陽が射してきた。
眩しくて目を細めて、腕でひさしを作って。
ふと気付く。
「影が無い？」
「あ、おーちゃん先に言っちゃ駄目だよ！」
タンスとかベッドとか家具の影は伸びるのに、前に立つ相葉ちゃんに影ができていない。かと言って身体が透けている訳でもない。
部屋に入った相葉ちゃんはすぐに振り向いて、たった今押し開けたドアの室内側を指差した。
「翔ちゃん、これ。俺コレなの。知ってる？」
俺らも部屋に入れてもらってドアの裏を覗くと、白い長方形の紙が張ってあった。
これは…御札？墨で文字が書いてあるみたい。
普通の御札なら何となく漢字で内容が分かったりするけど、これは全然分かんないぞ。
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totto(プロフ) - かえさん» ありがとうございます。本当に当たりなのか？！(笑)その辺りも含めて見ていてあげてください。 (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - 今回も大当たり間違いなしですね(^^)留守番組も楽しみですが、三人のプチ船旅も楽しみにしてますね♪ (2016年10月11日 21時) (レス) id: cf909ea54e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» 鬼さんは正体を隠す気があるんだか無いんだか。次回更新は留守番組の予定ですが、三人のぷち船旅も楽しみにしててください！ (2016年10月11日 0時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
かなさむ(プロフ) - むふむふー。鬼と俺。楽しみすぎる。 (2016年10月9日 23時) (レス) id: 87b8d3969e (このIDを非表示/違反報告)
totto(プロフ) - かなさむさん» かなさむさん、こちらこそいつもご感想をありがとうございます。ひめ姐さまはその通りです！狗神白味噌さんと一緒にいる姐さんです。彼らもそのうち再登場することでしょう。 (2016年8月12日 23時) (レス) id: c963255682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totto | 作成日時：2015年11月29日 11時
