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3 side O ページ3

信じられない。
信じたくない。

子供たちから話を聞いて。
その真偽を果物屋のおばさんに確かめて。
生涯口にしたこともないような暴言を吐いて飛び出した。
俺が相葉ちゃんの立場なら、きっと同じことをしたと思う。


真っ直ぐ神社の鳥居まで来て、そこでやっと息を整えた。
そんなの嘘だと。単なる噂だと。
あの声に言ってほしくて。
来ちゃ駄目なんて言われたこともあったけど、そんなの知らない。


「阿吽さま!阿吽さま!にのいるでしょ!会わせて!」


社の中には聞こえないように声を潜めて叫ぶと、それまで眠っていた阿吽の狛犬が目を覚ました。
相葉ちゃんの姿を見ると、柱の上に伏せていた阿形が立ち上がる。


『来るな言った。あいつも言った。』

「ごめんなさい。でもどうしても会いたいの。今すぐ!」

『ぎゃう。』

「お願いします!阿形さま、吽形さま!」


阿形は渋って、相葉ちゃんを帰そうとしていたけれど。
黙って座っていた吽形は柱から飛び降りて、神社の奥に消えた。

待っていると、向こうに裏口でもあるのか、社の陰からニノが走ってきた。
でもなんだか、すごい怒ってる気がする。
吽形よりも速くこちらに来ると、そのまま相葉ちゃんの手を掴んで。
神社の敷地外へと走り出した。

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作品ジャンル:ファンタジー
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totto(プロフ) - 初うさぎさん» 初うさぎさん、はじめまして。コメントありがとうございます。すみません今頃気付きました(>.<) 温かくなってくださいましたか?とっても嬉しいです(^-^*)今後もよろしくお願いします。 (2015年12月31日 11時) (レス) id: c840215f83 (このIDを非表示/違反報告)
初うさぎ(プロフ) - はじめまして・このお話の世界観に惹かれ、一気に読ませていただきました。素敵なお話が多く、心が温かくなります。これからも楽しませていただきます。では続きにいてきま〜す(#^.^#) (2015年12月20日 9時) (レス) id: 6cde87a74e (このIDを非表示/違反報告)
totto - かえさん» かえさん、こんにちは。過去編で重めの話が多かったのであったかいのも書きたいな、と。いつもコメントありがとうございます(^ー^)更新頑張りますね! (2015年5月13日 0時) (レス) id: 03ed178ab0 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - tottoさん。お久しぶりです(^^) お題:あい。素敵ですね。そのすべてがその場所に…いつも更新を楽しみに待ってます(^^) (2015年5月10日 21時) (レス) id: 80843bd474 (このIDを非表示/違反報告)
totto - レイカさん» レイカさん、はじめまして。コメントありがとうございます。お褒めいただき光栄ですo(^-^)o 文才...ありますかね?これからも精進いたします。 更新はとても遅いですが、今後もよろしくお願いしますね。 (2015年4月12日 18時) (レス) id: 03ed178ab0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:totto | 作成日時:2014年12月2日 22時

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