陽が昇るのは東空で。 side N ページ29
陽が昇るのは東空で。
鳥が飛んだのも東空。
あの人から見て、家は西空。
そういやあの人、帰り道分かるのかな。
早朝、大野さんを見送って。
また屋根裏部屋に引っ込んで。
幽霊ながらに二度寝してたら、リビングに置いてあったはずのクッションが降ってきた。
なに、どうしたの？
リビングに行けって？
ぼんやりした頭で下階に降りてくると、言い争う声が聞こえてきた。
それがなかなかの剣幕で、何事かと覗いてみれば、そこにいたのは潤くんと翔さん。
「お前、土地神のところに―――。」
「――そうだよ。」
ああ、そういうことか。
とうとう翔さんにバレたのか。
二度寝なんかすんじゃなかった。
「なんでそんな危ないことを…。」
「あの人が行くって言ったから。」
まだ口調は静かだったけど、俺が来たことにも気付かないくらい、白熱しかけているようで。
どうしよう、このまま終息してくれるかな。
この二人が争ったら、家が壊れる。
そういや、止めに入ってくれそうな奴がまだこの場にいない。
あれ？家にいない？
「何で止めなかったんだよ。何かあったらどうすんだ。」
「…あの人なら、絶対大丈夫だから。」
「どうしてそう言い切れる！」
俺らには優しかった翔さんが。
頭に血が上った翔さんが、潤くんの胸倉を掴んだ。
それに驚いてしまって、動くのが遅れた。
「いいか、この世界に『絶対』なんかあり得ないんだ！」
「っ、それは翔さんのセカイだろ！」
潤くんまでも、負けじと翔さんの服を掴む。
あなた達、今どんな顔してるか分かってる？
そんな泣きそうな顔して喧嘩しないでよ。
後悔すんのはあんた達でしょ。
「翔さんが何を視てるのか分からないけど…っ、全然分かんねぇけど！
少なくとも俺の方があの人を視てんだよ！あんたより長く！あんたよりちゃんと！
ちゃんと『智』を視てんだよ！！」
「お前に何が分かる！！この…！」
あ、やばい。
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totto - 苺だいふくさん» 苺だいふくさん、はじめまして。ごめんなさい、本日やっとコメントに気が付きました(>.<) お褒めいただきとっても嬉しいですo(^-^)o ２日でこんなに読んでくださったんですか！？更新が遅いのですが、これからも頑張りますので宜しくお願いします(^ｰ^) (2015年3月12日 12時) (
レス) id: 03ed178ab0 (このIDを非表示/違反報告)
苺だいふく(プロフ) - 話の途中ですし、まだ後もあるのは知ってるのですが。すごく泣けてきました、たぶん泣く場面ではないのですけど。５人の気持ちの強さが文面から伝わります。すごく好きな文面で、面白くて2日でここまで見てしまいました。新参者が失礼しました。 (2015年1月28日 21時) (レス) id: ef28eb7fce (このIDを非表示/違反報告)
totto - かえさん» わぁ、愛猫がいらっしゃるんですか？私も動物は大好きで( ´艸｀)さすがにカワウソは無理ですが愛兎と愛魚がいます。 リーダーには必ず帰ってもらいますので！見守ってあげてください。 (2014年11月19日 12時) (レス) id: 03ed178ab0 (このIDを非表示/違反報告)
totto - かなさむさん» こんにちは！川獺は非常に書きやすくて...。きっと生魚ばかりの川獺には潤氏の干物は絶品かな、と。 次はおそらく「冬」になります。暫しお待ちくださいませ(^_^) (2014年11月19日 12時) (レス) id: 03ed178ab0 (このIDを非表示/違反報告)
かえ(プロフ) - にのちゃんと相葉さんに撫でくりされてる川獺さん。可愛い///思わず我が家の愛猫を撫でくりまわしてしまいました(^^)皆が待ってるお家に早く帰って来てね。リーダー。 (2014年11月19日 12時) (レス) id: 89ef557ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：totto | 作成日時：2014年8月24日 18時
