宣戦布告は､突然に ページ15
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先輩には先に仕事場の方へ戻ってもらい
私は松井さんの行くあとについて行った
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そうして来たのは
日頃、滅多に使わない資料室前
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どうして松井さんに呼ばれたかなんて
全くわからなくて
さっきのこともあって
身体中がすごく緊張していた
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ﾐｵ「高木さん」
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私より高い声が私の耳に直接届く
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「は、はい」
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ﾐｵ「Aちゃんって呼んでいいかな？(笑)」
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私の前には
可愛らしく微笑んでいる彼女しかいなかった
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「え...」
ﾐｵ「私のこともちゃん付けでいいから...だめ？」
「そ、れは別に構わないけれど...」
ﾐｵ「ほんと？ふふっ、やった(笑)」
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さっきまで感じてたのは一体…
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そう思ってしまうくらい彼女には
黒い影がなかった
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やっぱり、私の勘違いか…
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ﾐｵ「Aちゃんって私とほぼ同期なんでしょ？」
「そう...、らしいね(笑)」
ﾐｵ「そっかぁ!じゃあ、これからも仲良くしてね」(ﾆｺｯ
「こちらこそ、ミオちゃん」
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しばらくそんな何でもない話をしている間
ミオちゃんは
女の子らしい人で可愛らしい人だなって思った
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羨ましくなるくらい
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そして、お昼休み終了間近
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「ミオちゃん、そろそろ戻ろう？」
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ﾐｵ「あのさ...」
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可愛い唇が重く開いた
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ﾐｵ「私、大野先輩のこと好きなの」
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ﾐｵ「誰が相手だろうと関係ない」
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ﾐｵ「Aちゃん、アナタには絶対負けないから」
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作者名：黒にゃんこ | 作成日時：2012年11月1日 21時
