｡◇ -Love storyは、突然に- ◇｡ -Satoshi- 【partⅠ】 (ページ3)

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ココアは､突然にページ3

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「先輩...」

『ん？ほれっ、返す(笑)』

「私......、コーヒー飲めないんです」

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ここまで自分がついていないとは

思ってなかった

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最悪だ

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「だから、...いいですよ、それ...あげます」

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この短い間に起ったことをすべてため息に乗せて

デスクに戻ろうとした

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『A』

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先輩に呼ばれて

まだ何かあるのかと少しイラつきながら

振り返ると私のところに何か飛んできた

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「わっ!!」

『可哀想なAちゃんには、それ、あげる(笑)』

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キャッチしたものをちらっと見ると

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"ミルクココア"

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「なんで...」

『誰かさんが"ココアがないｯ!!"って騒いでたから(笑)』

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じゃっと手をひょいっと挙げながら

その場を立ち去る大野先輩

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私の手の中に残ったココアは

まだ温かかった

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「......」

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何を考えてるかわかんない……

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そんな先輩が

やっぱり苦手だ

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