神様が5人 ページ7
一期side
主と呼べないような男に夜伽をさせられていた時、障子を蹴破って入ってきた年端も行かぬ少女
髪も瞳もまるで底無しの闇のようで、でもどこか光のような美しさを持った黒、それを見てしまったら惹き込まれる、と直感で感じた
「じゃなきゃ私がｺﾛすけど？」
口元に笑みを浮べながら物騒な言葉を発する彼女に畏怖し、驚きさえもした
なのに、
この人なら変えてくれるのではないかと淡い期待を寄せてしまった
あの男に殺すように命令されて少女を追い詰めた時、私は自分の本体である刀を持つ手が震えるくらい怖かった
本当にこれでいいのか、後悔はしないか、その言葉が浮かんでは消える
私は心の中で何度も彼女に謝罪する
貴方を助けられない私を、こんなに弱い私をどうか許してください、と
あの男に逆らって辛い思いをするのはもう嫌だったから、そんな逃げの言葉を何度も何度も吐く
すると突然少女が術を唱え光を纏った
次の瞬間には少女の両手に美しい二振りの剣が現れ、あの美しい黒髪と瞳は深く柔らかい青緑色になっていた
「神様を敬うことも知らねークソ野郎が審神者なんざ1000憶年はえーんだよ!!」
少女は美しい剣を構える
それからはあの男が役人の者達に連れて行かれるまで私達は少しも動けなかった
元の姿になった少女は帰ろうとするが、こんのすけに止められる
どうやらここの審神者になるらしい
少女はこんのすけと歩き出すが、思い出したように足を止めこちらを見て、
「ｺﾛしに来てもいいですよ、今の皆様じゃ私のこと絶対にｺﾛせないんで」
笑顔で言うと今度こそこんのすけと去っていった
彼女の姿が見えなくなるとその場にいる全員が力を抜く
いや、抜けたと言うべきか
それほど彼女は異質の存在だった
長「あの少女…
どう思う」
隣に居た長谷部殿に問いかけられる
一「…私は不思議と信じてみたいと思ってはいます」
私の答えが意外だったのだろう、長谷部殿の目が見開かれる
長「お前…「ちょっと様子を見てきます」」
長谷部殿の言葉を遮って私はあの少女の行った方向へと足を進めた
本丸の中を探し回って最後にあの男の部屋に行くと少女はそこにいた
少し開いていた障子から中を覗くとこんのすけと2人の子供と共に優しく笑う少女がいた
「ねぇ、出てきなよ」
突如私に言葉が向けられた
障子を開け中に入ると警戒心剥き出しの少女と不敵に笑う黒髪の少女がこちらを見ていた
ラッキーカラー
あずきいろ
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柊樹朔(プロフ) - 散桜さん» コメントありがとうございます!!インフルエンザは大変だ…!!私も気をつけなきゃですね!!少しずつですが、更新頑張ります!! (2017年12月9日 19時) (
レス) id: 277e172f60 (このIDを非表示/違反報告)
散桜 - とっても面白かったです！風邪をひかないように気を付けて、更新頑張ってください！私はインフルエンザになりましたが← (2017年12月9日 18時) (レス) id: 9df739ba70 (このIDを非表示/違反報告)
柊樹朔(プロフ) - 黒鶴さん» コメントありがとうございます !!私も友達になりたいですww (2017年3月16日 20時) (レス) id: 277e172f60 (このIDを非表示/違反報告)
黒鶴 - すごく面白い！夢主と友達になりたい…16の神様使役してるとか…友達になりたい。(爆笑)更新頑張ってください！！！！！ (2017年3月16日 20時) (レス) id: f6c5dd62a9 (このIDを非表示/違反報告)
柊樹朔(プロフ) - 海さん» 面白いだなんて…!!ありがとうございます!!更新頑張ります!!コメントありがとうございました!! (2017年2月14日 19時) (レス) id: 277e172f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊樹朔 | 作成日時：2017年2月7日 12時
