彼女を心配した彼ら ページ48
Ex:047
▶夢主15歳、入院時
緑谷出久side
「Aっ!!!!」
『わッ……! 出久』
起き上がらせたベッドの上には、いつもどおりの表情をしたAがいた。
ただ、体の方には大怪我を負った痕がしっかりと表れていて。
『……出久、』
「もう、ほんと怖かったよ。Aがいなくなるかと思って」
僕はAを優しく抱きしめた。
少し速くなっている、Aの心臓の音さえ伝わってくる。
女の子を抱きしめる、なんて僕らしくないけど、Aのことは守ってあげなくちゃ、と思っている。僕がAを救けるってそう決めたから。
でも、ニュースで見た時はまさかAだとは思わなかった。
オールマイトからあとから聞いて、絶望を味わった。
「A、僕絶対ヒーロー科に合格するから」
『……うん、大丈夫。出久なら。心配かけてごめんね』
僕はAのためにも絶対合格しなくてはいけない。
その思いを込めて、御見舞の花束と、既に誰かのものが大量にあったがAの好きなチョコレートを置いた。
***
轟焦凍side
「お、大丈夫か、お前」
『……大丈夫、じゃないかもだけど大丈夫(こっちは落ち着いてる)』
大怪我をして意識不明になったとは聞いていたが意外と元気そうで安心した。
受験できないことは、つらいだろうけど、彼女なら人を救けたことに後悔はしないだろうなと思ったので、口に出すのはやめておいた。
「でも、無事で本当に良かった」
『……うん、そうだね』
「他人事だな」
『……そんなことないけどな……』
「はいチョコ」
『あ、ありがと』
苦笑いをした彼女が視線を送ったテーブルには同じメーカーのチョコレートが山積みになっていた。
全部食べられるかな、と呟くAの手を握ると、びく、と肩を少し揺らし、こちらを見た。
意外と距離が近くて、Aの匂いがして、少しだけ鼓動が速くなった。
「無理しすぎるなよ。お前が消えるのは、嫌だ」
『大丈夫だよ、そう簡単に折れないし……!』
歯を見せて笑ったAの頭を撫でて、席を立った。
目をそらし、紅くなった頬を隠すようにしていて可愛かった。
「フルーツも置いていくからな」
『あ、ほんと、ありがとう……!』
綺麗な花束のとなりにそっとフルーツの入ったかごを置いた。
To be continued...→←もう一度、あの日のもとへ
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青春ログアウト(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます。お、お茶子くんじゃないか笑 設定に関しては自分得で書きましたので共感してくださるのは光栄ですね！これからも頑張ります！ (2018年3月7日 7時) (
レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - この設定好きだ。私。 (笑) 設定だけじゃなくてお話もどストライクです。これからも頑張ってください！更新待ってます(-ω-) (2018年3月6日 23時) (レス) id: 633020e803 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - 夏みかんさん» コメントありがとうございます。自分でも書いていてとても楽しいです！弔らヴィランの関係も目が離せません！笑笑 更新頑張ります！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - 相澤先生と弔くん尊い…設定が最高です！！usjの話とか、どうなるのか気になります！！これからも頑張って下さい(*´ω｀*) (2018年2月19日 18時) (レス) id: a02c522a65 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - blackReaperさん» コメントありがとうございます。10月22日ですか？これは自分の誕生日そのまま設定したので自分とも一緒ですね笑 (2018年2月17日 9時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青春ログアウト | 作成日時：2018年1月10日 19時
