彼女のことはまだ何も知らない ページ22
story:021
緑谷出久side
誰かの呟く声が聞こえた。
それはワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの決め台詞だった。
あ、知ってる人いるんだ! と、つい感動してしまって一緒に言ってしまった。
やってしまった、と声の先をみると砂浜に座っていたのは
長い白い髪を後ろに結んでる綺麗な子、だった。
きょとんとした顔でこっちを見てくる。その碧い目とあって少しドキドキした。
まあ、僕が女の子とあんまり関わってこなかったことが原因なのかもしれないけど……
普通は引いてどっか行っちゃうんだと思うけど、彼女はそのまま僕に話しかけてくれた。
何してるの、っていうよくある質問だったけど、嬉しかった。
「こらー! 緑谷少年、もう8月だぞー、休む暇は……ってAちゃん!?」
驚くべきなのは、オールマイトと彼女が知り合いだったことだった。
この子は一体何者なんだろう、そう考えていると、
雄英志望、という言葉がオールマイトの口から出た。
「そう! 彼もなんだよ!」
『え、そうなの!? わあ、嬉しい……! 一緒にがんばろう』
と、手を差し出される。コミュニケーション能力高いなあ、僕とは大違いだ。
返事をして握ると、彼女はわあ……と声をあげた。
「どうしたんだい? Aちゃん」
『私、同じ歳の人とこういうの初めて……! 私、奈白A。あなたの名前は?』
「僕は、緑谷出久。というか、初めて……って? あ、これ聞いちゃいけないことか!? 僕の馬鹿!」
『ふふ、大丈夫。学校に行ってなかった、ってだけだよ』
いや、それ「だけ」じゃないよ……。でもそんな抜けてるところ、ちょっと可愛い。
『出久って呼んで良い? 私もAでいいよ。
ねえ、これ友達になったってことでいいのかな、オールマイト? 初めての友達……!』
「ああ、良いと思うぞ!」
「うん、友達だよ、A」
『わあ……ねえ、じゃあ連絡先とかは!?』
初めての友達が僕なんかでいいのか、と少し不安だったけど喜んでくれてるみたいだったから良かった。
あと、名前呼びもかなり照れくさい。
でもやっぱり彼女の笑顔を見てるとこっちも自然と笑顔になれる。
出会えてよかったな、そう思った。
それから僕たちは毎朝海浜公園で一緒にトレーニングすることになった。
。
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青春ログアウト(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます。お、お茶子くんじゃないか笑 設定に関しては自分得で書きましたので共感してくださるのは光栄ですね！これからも頑張ります！ (2018年3月7日 7時) (
レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - この設定好きだ。私。 (笑) 設定だけじゃなくてお話もどストライクです。これからも頑張ってください！更新待ってます(-ω-) (2018年3月6日 23時) (レス) id: 633020e803 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - 夏みかんさん» コメントありがとうございます。自分でも書いていてとても楽しいです！弔らヴィランの関係も目が離せません！笑笑 更新頑張ります！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - 相澤先生と弔くん尊い…設定が最高です！！usjの話とか、どうなるのか気になります！！これからも頑張って下さい(*´ω｀*) (2018年2月19日 18時) (レス) id: a02c522a65 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - blackReaperさん» コメントありがとうございます。10月22日ですか？これは自分の誕生日そのまま設定したので自分とも一緒ですね笑 (2018年2月17日 9時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青春ログアウト | 作成日時：2018年1月10日 19時
