未来を語る、前を向く ページ14
story:013
相澤消太side
まあ敵連合から離れて一週間も経てば、気持ちも落ち着いてくるだろうと思っていたが、予想以上だった。
まさかヴィランを否定するなんて。
両親からの遺伝か……? 詳しいことは分からないが
知識は子供でも、善悪の判断についてはしっかりしているようだ。
『未来のことなんてまだ、考えてないけど、
いつか弔を、黒霧を救けてあげたい。
だって、二人は私に優しくしてくれた。そんな二人がヴィランになるなんて、
なにかきっと理由があったんだよ。だから、大人になったら、ヴィランのことも救けてあげたい。
オールマイトが、私を救けてくれたみたいに』
涙も止まったのか顔をあげてはっきりそう言った。
ヴィランのことも救けたい、なんてきっとお前にしか言えない言葉だ。
ヴィランの優しさを知ってしまったお前にしか。
その言葉を言わせたオールマイトもさすがトップヒーローなんだな、と思った。
「……お前は、いい子なんだな」
俺はAの頭を撫でた、柄でもないが、何故かそうしたくなってしまった。
『そうかな、ありがとう』
お前は、ヒーローに向いてるよ。そう言いたかったがまだ早すぎるかと思いやめた。
Aをしっかり社会で生きていけるように育てるのが俺の役目。
無責任なことはできないから。
「さ、早速だが買い物いくぞ。服とか欲しいものあるだろ」
『えっいいの!? よっしゃー』
「あ、そうだ。これから一緒に住むんだから俺のこと変な風に呼ぶなよ。
変じゃなきゃなんでも良い、自分で決めとけ」
『分かった。どうしようかな、消太でいいや。弔も呼び捨てだったし。いい?』
急に呼び捨て……しかもこっちは年上で親代わりなのに……と考えたが妥協した。
「まあいい。それとお前は来週から塾だ。まず勉強しないと社会に馴染めないし高校にも
いけないからな」
『……? ジュク? 弁当? 弁当いいよね。ピクニックも』
「まずそこからか……?」
勉強面ではかなり不安だが、個性の関係で暗記は大丈夫だろう。
「何がほしいんだ」
『弔に買ってもらったうさ耳の黒のパーカー。あれ大事にしてたけどアジトに、置いてきたから』
「また買ってやるから、落ち込むな」
『うん、ありがと』
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 687人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青春ログアウト(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます。お、お茶子くんじゃないか笑 設定に関しては自分得で書きましたので共感してくださるのは光栄ですね！これからも頑張ります！ (2018年3月7日 7時) (
レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - この設定好きだ。私。 (笑) 設定だけじゃなくてお話もどストライクです。これからも頑張ってください！更新待ってます(-ω-) (2018年3月6日 23時) (レス) id: 633020e803 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - 夏みかんさん» コメントありがとうございます。自分でも書いていてとても楽しいです！弔らヴィランの関係も目が離せません！笑笑 更新頑張ります！ (2018年2月19日 21時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - 相澤先生と弔くん尊い…設定が最高です！！usjの話とか、どうなるのか気になります！！これからも頑張って下さい(*´ω｀*) (2018年2月19日 18時) (レス) id: a02c522a65 (このIDを非表示/違反報告)
青春ログアウト(プロフ) - blackReaperさん» コメントありがとうございます。10月22日ですか？これは自分の誕生日そのまま設定したので自分とも一緒ですね笑 (2018年2月17日 9時) (レス) id: 879efebfe2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青春ログアウト | 作成日時：2018年1月10日 19時
