233… ページ6
陸サイド
とにかく部屋に戻って
気持ちを落ち着かせる
確かによくよく考えたら
翔にぃは治そうとしてくれてるのに
僕がバスケやって悪化させてる
みたいなもんだもんね
そんなんみたく無くなるよね。
しかもさ、毎日少なくても2回だよ？
僕だったらめんどくさくて嫌になる。
だんだん胸が苦しくなる
でもこれはきっと発作じゃない
大丈夫。
発作を理由に
仲直りなんかしたくない。
ばれたくない。
こんな状態で病院なんか無理。
きっと翔にぃ見てくれない
そんなの怖すぎる。
ただ、僕の願いとは反比例に
どんどん苦しくなる。
「んっく､､､んっﾊｧﾊんっく､､､んっ」
とりあえず声を出さないように
タオルケットを口に噛み
胸に傷跡ができないように
胸を掴まず、ベットのシーツを握りしめる。
さらに、枕に自分の顔を押しつけて、
声を押し殺す。
「んっく､､､んん､､､んんっく」
大丈夫と言い聞かせて
小発作だったから5分くらいで
落ち着いた。苦しかった。笑
発作止めの薬を飲む。
でも下に行かないとお水はないから
お水なしで飲む。
発作ありましたアピールなんて
思われたくない。
とにかく発作起きないためにはどうしようか。
また、昨日と同じように学校に行き
家に帰ってくる。
また、発作。
でも小さいから平気。笑
すぐ治るよ、昨日と同じように
タオルをかみ、枕に押しつけシーツを握る。
何の痕跡も無くなるでしょ？
大丈夫なの。笑
どうやったら発作起こらないんだろう。
よく発作があると
翔にぃは胸のマッサージをしてた。
これならできるかも、
いつもは痛すぎて、拒否してるけど、
今は痛いとかそんなの言ってられない。
自分の胸を自分で押し付け
マッサージする。
「んっ！んっ！っんんん。っｹﾞﾎっ！いっ」
しまった、声に出してしまったことに後悔する。
すぐ、自分の口にタオルを押し付け、
マッサージを再開させる。
「んっ！んん。んっ。ｵｴんんっ。」
痛くても発作起こさないためだ。
幸い、診察は雅にぃだから、
発作はバレそうにない。
薬のおかげかもしれないけど。
今日もまた小発作。
空に「俺にちゃんと頼ってな？」って言われたけど
いくら血が繋がってるからと言って
頼るのはよくない。
そもそも、にぃたちとは血は繋がってないんだから
なおさら迷惑かけちゃいけなかったんだ。
何で今まで気づけなかったんだろう。
流石に発作が続いて、心臓も痛くなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
