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翔にぃサイド
前も思ったけど
やっぱり鼻とか喉から奥に入れるのが苦手で
嘔吐反応がひどい。
他の患者さんをたくさんやったことあるけど
ここまではなかなかいない。
陸「ｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴおわｵｴり」
顔を振って嫌がるから
入らない。
「陸、顔振るなら体固定して智にぃに
抑えてもらうよ。だから、動かないで。
動くと時間かかっちゃうから」
そんなことは多分陸もわかってるんだろうけど
苦しさから動いちゃうんだと思う。
陸「ｵｴんっｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴやだ」
「なら、顔振らないで」
陸「んっんっｵｴｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎ」
今度は手を持ってきて管を掴み始めた
「陸？本当にできないなら
鎮静剤するか抑制するか選ばなきゃ
いけなくなるよ」
陸「んーんｵｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎ」
さっきよりもポロポロ泣き出して
もうかわいそうなくらいに泣き出すから
俺の手が緩んでしまいそうになる。
でも、今は兄でもあるけど医者でもあるんだ
と言い聞かせて、検査を進める。
「陸、やっちゃうね。
少し苦しいよ」
陸「んーん‼︎‼︎‼︎ｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｴんっｵｯｯｯｴ」
「陸苦しいね。早く終わらせようね」
陸「ｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎ」
「ちょっとだか苦しいよ。
ここ終わったらもうないからね」
陸「うっｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴ」
「よしよし、あとは進めてくな」
そのあとは若干苦しそうにする仕草や
声は出すけど、大丈夫みたい
陸「んｵｴうー」
「大丈夫！よし、お終い。
この管抜いてくね。」
その言葉でまた、体に力が入った。
陸「んっｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴ」
「ちょっとだけ頑張れ」
陸「うーｵｴｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴｹﾞﾎｹﾞﾎｵｯｯｯｴ」
「よし、終わり。頑張った」
陸「んっｹﾞﾎｹﾞﾎｵｴｵｯｯｯｴ」
「陸、終わったよ。大丈夫頑張ったな」
陸「んｹﾞﾎｹﾞﾎやだｹﾞﾎｹﾞﾎった…ｹﾞﾎｹﾞﾎ」
「ちょっと落ち着いて、
そしたら咳もだんだん治ってくるから」
しばらくして咳も落ち着いた。
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
