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陸サイド
智にぃに動くなって言われたけど
お腹が痛くなってきて
でも、今はにぃ達に頼りたくなくて
1人で耐えてる。
部屋に逃げ込んだから
部屋に鍵をかけて、
納得いかなかったらむかつきと痛みと闘う。
イライラが治らないから
枕に顔を当てて思いっきり叫ぶ。
「あ゛ーー」
枕を投げ、机に置いてあったものを全て
下に投げ飛ばす。
今の僕は冷静にはいられなくて…
とにかく、胃カメラしなきゃいけない恐怖と
不安と、みんなに怒られたことに対する
イライラと、なんで僕だけこんな目にって
思ってしまって感情がイライラに変わってしまう。
涙が止まらない。
痛い、お腹が、でも意地になっちゃって
もう絶対相談もできない。
しばらくたって、
階段を上がってくる足音が聞こえる。
すると扉をコンコンして
智「りく？動くなって言ったよね？
入るよ？」
この声絶対怒ってる。もうやだ。
まぁ、どうせ開かないからいいけど
だって鍵かけてあるんだもん。
智「陸、鍵開けて。
いい加減にしないと怒るよ」
もう怒ってるくせに。
絶対開けない。
カチャカチャして開けるように促してくるけど
絶対いや。今開けたら負ける。
負けるってなんだって話だけど。笑
また、階段を下がる音がして安心してると、
ガチャって開けられた。
「え？なんで？鍵かけたのに」
翔「合鍵くらいあるよ」
怒られずに、検査もなしの方向で行けないかな。
もちろんそんな理想とはかけ離れた
現実に戻される。
翔「陸。さっきからなんでそんなに
怒ってるの？とにかく、下来て話そう。」
「やだ。検査しない」
結論はそこだよね。笑
翔「検査のことは後、その前に陸は
やらなきゃいけないことあるだろ？」
「え？なに？」
翔「空に謝らなくていいのか？」
「…」
翔「いいんだな？」
「…とであやまる…」
翔「お話ししたいんだけど、
その前に謝ってこい。」
智「陸、いかなくていいのか？」
2人ともいつもより声が低い。
僕も、頑固じゃなければすぐに謝るのに
頑固すぎて素直になれない。
「空には謝る。でも検査はしない。
検査の話もしない。やなものは嫌」
そう言って返事を聞く前に空のいる下にいく。
「そら、ごめん。大丈夫？」
空「ん。俺もごめん」
「んーん。空悪いことしてないもん。」
僕のせいでリビングはどんよりしてる。
少しだけ悪いなって思ったから
本当に少しだけ素直になることに。笑
「…んなも…めん。」
聞こえるか聞こえないかくらいで。
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
