あらん家の兄弟6 (ページ41)

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智にぃサイド

「陸、待ちなさい。
ちゃんとゴミ拾っていけ。」

陸「っ！なんなんだよ。
なんで僕だけ。」

「今は陸が間違えてるからでしょ？」

陸「あ゛ーーーー」

空「陸、落ち着いて」

陸「なんだよ、お前まで。」

いつもは空に宥められると大体は落ち着くんだけど
今回はムカついたみたいで空の肩をドンと押す。

空「あ、」

そのまま倒れて尻餅をついた反動でテーブルに
頭をぶつけた。

そのまま起き上がれずに頭を押さえてうずくまる。

翔「空。陸！いい加減にしろ。」

「空、どこ打った？翔今は空のこと先にお願い
頭打ってるかもしれないから」

空「んっ、んっんっくんん、んっｹﾎｹﾎんっ」

泣き始めて咳まで出るから
流石に陸も心配みたいで

陸「…空。」

翔「そーら？痛かったな。どこ打った？」

空「んっ、んっんんｹﾎｹﾎんっく、んん」

翔「空、痛いのわかったから
泣くのお終い。呼吸も苦しくなっちゃうよ」

雅は陸のほうを見てくれて

雅「陸、空に当たるのは違うだろ？」

陸「…。」

雅「空が痛い思いするのはいいの？」

陸「…。」

雅「陸？」

陸「何？ごめんなさい」

そうぶっきらぼうにいうと、
ゴミ箱を戻してゴミも回収して
自分の部屋に戻ろうとする。

「逃げるのは卑怯だろ？
そこから動くな。」

翔「智にぃごめん、ちょっと保冷剤だけ
持ってきてくれる？」

空「んっ、んっくん、んっ…めん、んっｹﾎｹﾎ」

翔「謝らなくて大丈夫。
痛かったもんな。泣かないよ。」

その間に僕も保冷剤とタオルを翔に渡す。

翔「ありがとう」

僕が陸の方に視線を向けると
いつの間にかいなくなっていた。

部屋に戻ったなら後で対応しようと思い
いまは、空の心配をする。

翔「特に、切れたとかそういうわけではないけど
たんこぶできてるから、しばらくは保冷剤当てて
あげてくれる？俺は陸のところ言ってくるから。」

そう言って立ち上がる時に
空が翔の服を掴んむ。

空「んっ、にぃ…りくのことｹﾎｹﾎ…んまり、
しかんないで、んっｹﾎｹﾎ…けんさ、ｹﾎｹﾎんっふあんなんだｹﾞﾎｹﾞﾎとおもうｹﾎｹﾎｹﾞﾎｹﾞﾎ」

翔「ん。わかったからなくの終わりな。
発作起きちゃうから。」

空「んっ、…いい？んっｹﾎｹﾎんっｹﾎｹﾎ」

翔「わかった。だから空も落ち着こうな。」

だんだん空も落ち着いてくれたみたいで
僕と翔で陸の部屋に向かう。

雅と双子には空を見てもらうことに。

僕らは陸の部屋に行く。