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翔にぃサイド
結局あの後
入院するように言ったんだけど
流石に2人とも不安定すぎて
あのまま病院にいる方が
悪化しそうな勢いだったから
家に連れて帰ってきた。
陸の記憶障害の方は
ストレスが軽減されれば
症状も治るってことだったから
少しずつ減ってくるとは思う。
問題はこの前できなかった、
検査を明日やることになってるんだけど、
空は医者に対して恐怖を抱いてるから
まずは、その先生と今日お話からして
明日の検査にのぞむみたい。
陸「そら、大丈夫？」
「昨日も言ったろ？
今日は検査しないで、お話だけ。
まずは、先生への恐怖を取り除くの。」
陸「そうだけど、怖い気持ちぼくも
わかるもん。それでパニックになって
また、申し訳なくって、でも、その時は
何も考えられなくて、とにかく怖いってことしか
覚えてないの。空の気持ち僕にもわかるから。
だから、だから、」
「りく？大丈夫、ありがとうな？
陸にはわかるもんな。でも、俺らにも
陸とか空とかの苦しい気持ちとかちゃんと
わかってるよ。だから大丈夫。
今日も空に合わせて少しずつやってくよ。」
陸「ん。ありがとう」
陸もきっと不安なんだろうなって。
陸「今日は痛いことないんだもんね。
翔にぃも一緒なら空も大丈夫だよね､､､」
「そうだね。」
もう少しで病院に向かう時間なんだけど
準備のために二階に向かった空が降りてこない。
「空呼んでくるね」
陸「僕が呼んでこようか？」
「いいのか？なら、お願い」
陸「ん。」
そのまま二階に向かって、空の部屋に行く。
俺も心配だったから後ろから
ついて行くことにした。
陸「空？入るよ？」
空「りく、大丈夫いく」
陸「ん？怖い？」
空「んっ､､､怖い､､､でも、やんなきゃいけないの
なんで？なんで？やりたくない、翔にぃ以外は
やだ、他の先生は怖い。」
陸「僕もね、最初翔にぃ以外の先生無理
だったんだよ。でも、山田先生にあって、
優しくて温かくて、山田先生なら僕も
大丈夫になったんだよ。もちろん、診察は
怖いけど、話とかなら全然なんも怖くない。」
空「俺も他の先生慣れるかな？」
陸「うーん、どうだろう。でも、怖い人
だけじゃないんだよ。でも、怖いよね、
僕も、怖い人だけじゃないって分かりながらも
他の先生見たりするとパニックになることも
あるし。それでも、ちゃんと優しい人もいるって
頭の片隅に置いてあげるだけでも楽になれるよ」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
