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智にぃサイド
陸と検査室の近くまできてしばらく
陸は検査室の前にいた。
「ん？大丈夫？もう行こうか？」
陸「ん。抱っこ」
抱いた身体はガタガタ震えていて
空のために頑張ったんだなって、
思った。
「陸、頑張ったな。ありがとうね？」
陸「ん。空のためだもん
でも検査室までは行けない。無理」
僕が陸を抱っこすると
震えが少し止まる。
陸「え？空？そら！」
「ん？どうした？空は翔がいるから大丈夫だよ。」
陸「んーん。空が怖がってる」
すると検査室から離れたここまで
小さいけど叫び声が聞こえてきた。
空「ぎゃーーーーーーやだ、
ぎゃーーーーーーーりく、りく！」
陸「あ、そらそら！下ろして、智にぃ！」
「え？大丈夫だから、落ち着いて、
落っこちちゃうよ」
陸「やだーーーー、ぎゃーーーーそら、そら！
やだ、ぎゃーーーーー」
双子ってやっぱり繋がってるのかな。
近くにいた先生に鎮静剤を打たれて、
眠ってしまった陸を抱えて、
病室に戻る。
するとすぐに、空を抱いた翔が帰ってきた。
「やっぱり空パニック起こしたんだ？」
翔「え？陸は寝てるの？」
「寝てる。鎮静剤打って」
翔「え？なんで？」
「検査室から出てすぐに空の叫び声が聞こえて
そのままパニックになって近くに居た先生に
打ってもらったの。」
翔「そっか、やっぱりいきなりは無理だったかな
先に先生と話しだけの方がよかったな。
悪いことしたな。」
「翔のせいじゃないでしょ？
これは僕にも読めなかったよ」
しばらくして
空も陸も目が覚める。
空「もうんっく､､､んっ､､､やんない。
やだ、んっ､､､もう怖い､､､んっ､､､もん。」
陸「ん？空くん？どうしたの？
なんで空くん泣いてるの？
お前らが泣かせたのか。」
え？まさか､､､
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年1月25日 21時
