あらん家の兄弟6 (ページ12)

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陸サイド

空「､､､わかったから、だからもうそれおしまい
おいで？痛くなっちゃうよ。」

今までの僕なら、
真っ先に空の腕に飛び込んだ。

「ごめん、今はいけないよ。
でも、ありがとうね。
必ず自分でどうにかするから。
だからもう関わらないで？」

空「なんだよそれ。」

「ごめん、でも僕は間違えてないよ。」

空「､､､っ！お前ふざけんな。」

そう言って僕に飛びかかってくる。
僕らはそのまま2人で倒れ込む。

「なにすんだよ。」

空「お前、なんで！なんで！」

雅「どうした？」

僕らの声で雅にぃが来てしまった。
咄嗟に腫れてる手を後ろに隠す。

「あ、なんでもない。
ちょっとプロレスごっこ。
空お願い、降りて。」

雅「空？陸？」

「あは、なんでもないよ。
ちょっとプロレスごっこ入り込みすぎた。笑」

空「もういい。」

「空！」

雅「なになに？喧嘩？珍しいね。」

「うん。僕がちょっと怒らせちゃったみたいで。」

そのまま空は部屋に帰ってしまった。

雅「喧嘩したなら早く仲直りしなね？
あ、ご飯できたから降りておいで。」

「みんなは？」

雅「もういるよ。おいで。」

「今日はちょっといらない。」

雅「どうして？体調わるい？
最近部活も参加してないみたいだし。」

「んーん。最近はちょっと
やらなきゃいけないことがあって」

雅「そう？体調悪くなったら教えてな？」

「ふふ。雅にぃ！ありがとう。
でも、大丈夫。」

雅「ん。」

みんなが下に降りた時に
僕は頭をまた、壁にガンガン打ち付ける。

多分バレないよ。
みんな下にいるもん。

いつのまにか、朝を迎える。
でもまたあの不思議な感覚がきた。

え？ここどこ？
なんで？人の家？
誘拐？

またしばらくすると思い出す。

僕忘れようとしてるのかな？笑
なーんてね。

でも、忘れちゃいけない。
こんなに迷惑かけて自分だけ
逃げるわけにはいかない。