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潤にぃサイド
雅紀に朝起こされて
「和が連れていかれた」ってことだけ聞いたから
誘拐かなんかだと思っちゃって…笑
智「ちがうよ、雅紀略しすぎ。」
雅「だって〜」
貧血で病院に向かったらしい。
おれは、今日休みだったから
ゆっくり寝てた。笑
雅「はやくいこ？俺もう準備したから」
智「自分が病院行く時もそのぐらい
協力的だと助かるんですけど〜？」
雅「智にぃ意地悪…」
「まさき、診察しちゃおう？」
雅「え？なんで？」
「いつもやってるじゃん」
雅「今日は和が体調悪いの。」
謎理論だ。笑
雅「やんない…」
「なら行かない？病院」
雅「んーん、いく…」
「ならやっちゃおう？」
雅「やーだ…」
やらないと思われてた気分から
急にやる気持ちにはなれないんだろうな…
雅「やりたくない…」
「なら、約束して？
病院に着いたら翔にぃに診察してもらうって。」
雅「んーん、やーだー、やんないの」
「なら、ここでやろうか？」
雅「やだ、病院でもしない…」
「じゃあ、いけないな？
今やるか後でやるかの問題だよ？」
雅「んー、あと…」
「約束できる？」
雅「…」
「まさくん？約束できますか？」
雅「ん、はい…」
「よし、なら行こうか？」
すぐに病院に向かう。
〔翔にぃサイド〕
思った以上に和の貧血ひどいかもな〜
「かずー、採血するね？」
和「んん、やだ…」
両手を隠して
丸くなる和。
「俺今1人しかいないから
そうやってやらせてくれないなら
看護師さん呼ぶけどいい？」
和「んん、にぃだけ…」
「なら、がんばろうな？」
和「ん、…」
「ちょっとちくってするよ？」
和「まって、こっちの手は嫌だ…」
「うん、わかってるよ。」
前の採血で
痺れたせいかそっちの手で
採血させてくれなくなった。
和に血を見せないように
目の上にタオルをかける。
嫌にならない間に
サッと針を刺す。
和「んん、いたい…まだ？」
「もうちょいね？いたいねー、頑張れてるよ？」
和「んん、はやく…」
「よし、終わりね？がんばりました。」
和「んんん、んっん、…」
「和終わりだよ？」
和の顔を見ると
顔が真っ青になってた。
「ん？和？ちょっと血とったから
気持ち悪い？」
和「んん、きもちわる…」
「うん、ここに吐いていいよ？」
和「んーん、はきたくない…」
「ん？吐いたほうが楽だけど？」
和「んーん、いいの…んっふぅ…んん、」
「吐けるなら吐いて？」
ずっと顔が真っ青で
顔をしかめる。
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年2月5日 15時
