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翔にぃサイド
雅紀は和が寝てるのに
気づいたらそこから起き上がって
和の方に行こうとする。
雅「和…」
「まさき？今は動かないで？」
雅「やだ…はなして？」
「点滴外れちゃうよ…」
雅紀は無視して
和のところに向かう。
智「こら、雅紀、翔のいうこと聞いて。」
雅「ばか、かずになにした？」
「ほら、とにかく布団戻って？」
雅「なんで和寝てんの？俺のせい？」
大きい声出すから和が
目を覚ました。
和「ん？まさ？…」
雅「あ、かず…」
和「ごめんね？」
雅「にぃたちに痛いことされた？」
和「…んーん、されてないよ？」
雅紀がパニックになるのを
避けるために嘘をついてくれたんだろう。
和「ね？しょにぃ？」
「ああ、そうだね？」
〔雅サイド〕
検査も入院も嫌だけど
治療したくない。
発作起こしたら
毎回やられることがある。
俺はそれだけは本当に嫌いで
注射とかするわけじゃないから
パニックになるわけじゃないけど…
痛いし長いし苦しいし
やなことばっかり…
いつもね、やめてってお願いしてるけど
やめてくれない…
翔「今日からね、治療始めたいから
頑張ろうね？」
「んーん、やんない…あれは嫌い…」
翔「嫌いなのは知ってるよ？
でも、頑張らなきゃダメ。」
「頑張れないよ？」
翔「頑張れるの知ってるよ？」
「んん、や…本当に嫌いなの…」
何言っても聞いてくれない。
それでもお願いする。
わかってるよ治療のためだって
でもさ、そんなの今の俺には関係ない。
「おうちかえる…」
今は智にぃも潤にぃも和もいない。
さっき売店に行った。
「まだ、にぃたちかえってきてからはなそ？」
翔「ん？帰ってきたらできるか？」
「ちがう、助けてもらうの。」
翔「はは、それは無理だよ？笑」
「やーだー、やりたくない、やらなくても
何もならないよ？ほっさもおこさないから…」
翔にぃは智にぃを呼んでくれて
俺の最後の希望。笑
でももちろん智にぃは
元々お医者さんだから、やらなきゃいけないことは
絶対にやる人だよね。知ってるよ
智「まーさ、いやだね？でもさ、
このあと発作起きるの嫌でしょ？
それに今まだ苦しいでしょ？」
「んん、苦しくない…」
智にぃは嘘だと見抜く。
智「ふふ、まーさ？俺誰だと思ってるの？
まさきのおにぃちゃんだよ？」
「ん…」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年2月5日 15時
