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和サイド
雅紀のことが心配で体調隠して悪化して、
気づいたら病院で、体もだるくて
検査されて、雅紀にも会えなくて、
もう限界だった。
俺は気づいたら
届いた朝食を床に落とし
病院から抜け出して家に向かった。
薄着だから寒いけど
雅紀に会いたくて仕方なかった。
家にたどり着いて
玄関を開けると雅紀の靴があって、
あ、やっと会えるって思ったら
涙止まらなくなって
雅紀の名前を何度も呼んだ。
「ま、さきー、まさき、んっ、まさー」
雅「え？和。
そんなに薄着で寒かったでしょ？
おいで、あっためてあげるから。」
リビングまで連れて行ってもらうと
智にぃが2階から降りてきた。
智「誰か帰ってきた？」
雅「うん！和帰ってきた。」
智「え？昨日翔が入院になるって
行ってたよ？1人で帰ってきちゃったの？」
「まさき！まさき！おれ、…まさきに
会いたくて…まさ、んっ、しんぱいで…」
雅「ごめんね。心配かけて、
俺はもう大丈夫だからね？」
「ん、まさきがいいの…まさ…」
智にぃが焦って
翔にぃに電話し始めた。
「さと、にぃ、やめて…
もうもどらない…まさきといる…」
〔智にぃサイド〕
翔に電話してる時に
「雅紀といる」ってきかなくて
俺の足にしがみついてきた。
翔もそれが聞こえたのか、
「今回は家で療養にする」って
ことになって。
「かず、ちゃんと治療するなら
家でいいって。入院しなくていいって。
どう？ちゃんとできる？約束できる？」
和「んっ、まさきといる…」
「うん、雅紀といるのはいいけど
ちゃんと約束できるなら、おうちにしようね。」
和「ん、雅紀…」
「かずくん？」
和「んっ、…る。」
それを翔に伝えると
病院から必要なもの持って帰るって
言ってくれた。
雅「かず、心配させてごめんね？
もう大丈夫だから、今は和の体調治そうね？」
和「ん…」
雅紀の手を握ったまま、
ラグで横になった。
きっと安心して
ガッと体調が悪くなったんだろうね。
「和、ちょっと熱いな。
おでこに冷たいの貼ろうね。」
和「んー、やだー、まさきー！」
雅「今なら俺が和のおでこに
ピトッてしてあげるよ？どうする？」
和「ん、まさき…って？」
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作者名：ナマコ | 作成日時：2022年2月5日 15時
